幸せの青い鳥
20代前半の頃
私は幸せを探す旅に出ました。
アフリカの
ブルキナファソという
名前も聞いたことのない国、
未知の世界で
夢と希望と期待を胸にしまい
2年間のボランティア生活が
スタートしました。
結論から言うと
私は幸せを
見つけることができませんでした。
気候や言語、食べ物や習慣
すべてが違う国で生活をするということは
並大抵のことではありませんでした。
食べたいものがすぐ食べれること
蛇口から当たり前のように流れる水
途切れることのない電気
すぐに病院に行ける環境
すんなりと言葉が通じること
日本では当たり前だった
すべてのことが
幸せなことだったんだ
ということに気づかされる毎日でした。
「幸せについて」
何日も、何日も、考える日々
「豊かさについて」
何日も、何日も、考える日々
でした。
チルチルミチルの
青い鳥の童話を
思い出します。
あるクリスマスイブ
貧しい木こりの兄妹チルチルとミチルは
夢の中で魔女に
「幸せが実現するという青い鳥」
を探してくれと頼まれ旅に出ます。
チルチルとミチルは
思い出の国、夜の国、野生の国、
ぜいたくの国、未来の国で
青い鳥を探して旅をし、
行く先々で青い鳥を見つけるけれど
家に連れ帰ったら色が変わり
青じゃなくなってしまったり、
死んでしまったり
結局見つけて連れ帰れないまま…
その旅を終え家に戻った翌朝
2人が目を覚ますと、
部屋の片隅に昔から飼っていた
「キジバト」が「青い鳥」に
変わっていたのです。
遠くまで旅をし、
様々な事件や出来事があったけれど
探していた青い鳥は
チルチルとミチルのそばにいたのです
というお話。🌷
アフリカから
帰ってきた時に母が
この青い鳥の話をしてくれました。🕊
本当の幸せとは
遠くではなく
自分のすぐそばにある。
そう、
幸せを探しに旅に出ましたが
幸せはわたしの目の前に、
いつもすぐそばにあったのです。
この青い鳥の話には続きがあります。
チルチルとミチルが
『幸せの青い鳥はそばにいたのだ』
と気付いた瞬間に
青い鳥は2人の手から
飛び去ってしまいました。
幸せを
実現するために青い鳥は
本当は、必要なかったのです。
幸せは
人から与えられるものでもなく
どこに見つけにいくものでもなく
幸せは
ただ、気づく
それだけだった。
私たちは
はじめからずっと、ずっと、
幸せを生きている。🌱
''わたし''という
存在そのものが
幸せそのもの。🌸
今までも、
これからも、
ずっと、ずっと、
幸せを生きている( ◠‿◠ )
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