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自分の時間をたのしむ

昨日は、「たのしく、書く人」のお店、カキモリのインク専門店、inkstand by kakimoriに行ってきた。

ハイカウンターに並ぶカラフルなインクと落ち着いたBGM、しっとりめの接客に「オーダーメイドの世界だぁ♡」と少し緊張する。

インクを調合する時間は45分間。ほしい色があったのでその色に近づくように色を混ぜていく。
最大3色まで混ぜることができるが、どうがんばってもほしい色にならない。
「色をたくさん混ぜるとどうしてもくすんでしまうんですよ。もしかしたら2色で混ぜたほうがいいかもしれません。」

そうなのか。

とはいえ、近づく制限時間、焦るワタシ。
ほしい色が決まっている以上、妥協できないので店員さんに泣きつく。

私がほしい色のボールペンとインクの種類が違うせいもあり、完璧に同一にはならないけれど、かなり近づいた色を作ってくれた。
さすがプロ!

さらに驚いたのは、筆記用具のペンの太さによって色の濃淡が変わるということ。

ボトルではかなり濃く見えるインクの色は、ガラスペンや万年筆の太字で発色され、ボールペンの0.7mm、0.5mmと細くなるごとに色が淡くなっていく。

私が普段使っているボールペンはかなり濃い色に発色するので、本来ならガラスペンや万年筆が良いのだけど、kakimoriの透明軸のボールペンが手にしっくり馴染んだのでこれにした。
0.5mmのボールペンで書く文字は淡いブルーで優しい気持ちになる。

さて、次は万年筆を作るお店を探そうと考えて、ふと台湾の花蓮にある完全予約制の万年筆屋さんを思い出す。前回、予約制と知らず中をのぞくことができなかった「哲学之丘」。
2019年はこのお店に行って、万年筆を作ろう。また来年の楽しみが増えた。

できあがったレシピに合わせて店員さんがボトリングしてくれる。40分ほど待つため、蔵前の街を軽く散策しつつ、近くのカフェへ。
昼間の蔵前を歩くのは初めてだが、家具やレザーなどのクラフト系のお店がいくつかあった。派手さや流行を追いかけるような感じは一切なく、しかしながら確かな技術とセンスの雰囲気を放つ店構えだ。


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