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【スイス・日本人がフランス語の現地校へ】 5. 学校の持ち物

スイスで日本人の子供がフランス語の現地校へ通う記録です。これまで
1. 学校選び
2.学校手続き
3. 学校のスケジュールその1
4.学校のスケジュールその2
について記載しました。今回は<学校の持ち物>について記載します。


担任ごと異なる連絡手段

8月中ばから始まる新学期に向けて、学校から事前に案内が手紙で送られてくる場合もあれば、学校初日に書面で持ち物リストを渡される場合もあり、連絡のタイミングや手段は担任の先生、つまりはクラスによってまちまちのようです。
娘の旧クラス(転校前)は、事前に担任の先生から手紙の案内はあったものの「会えることを楽しみにしています!」のような歓迎メッセージのみで、持ち物含め必要事項については記載はありませんでした。学校初日も明確な説明はなく何がいつまでに必要なのか理解できませんでした。一方で、4日目に転校した新クラスでは転校日初日、担任の先生の紹介、持ち物(リュックサックの推奨サイズまで記載!)、休む場合や遅刻の連絡方法等、学校生活で必要な事項がまとめられた手紙が配布されので安堵しました。

夏休み中に新担任より娘宛に届いた手紙

一方で息子のクラスは事前に案内の手紙はなく、学校初日はとりあえず水筒のみを持参しました。先生の連絡先や水泳や健康診断の時期等これからの生活に必要な事項が黒板に一覧で記載されており保護者たちは皆、携帯電話のカメラで撮影をしていました。ここでの問題は、先生の書いた字が筆記体で全く読めない、かつGooogle翻訳カメラも読み取りが機能しなかったため、先生に個別に内容を確認する必要がありました。

翻訳機能も使えないフランス語の筆記体

学校の初日は保護者が一緒に教室まで入り後ろから様子を見守ることができますがそれ以降は保護者が学校に入ることは面談等、特別な理由以外は原則禁止されています。息子の場合、最初の数日はまだ慣れていないからという先生からの助言もあり、最初の1週間は教室の入り口前の廊下で授業が終わるのを待ち、息子の状況や持ち物等、必要に応じて先生とコミュニケーションを取りました。ちなみに治安が良いとされるスイスだけに学校の玄関の施錠はされておらず入ろうと思えば誰でも入れてしまいます。

日頃の連絡手段もクラス(担任)によって異なります。娘のクラスはアプリを介して欠席の連絡や先生と連絡をとります。古き良き?スイスの学校でアプリの導入は斬新な取り組みのようで「私は電話が良かったわ!」と話している保護者もいましたが、外国人両親にとって電話以外の手段があるのはありがたいです。一方で、息子のクラスの連絡手段は学校へ電話連絡のみ、娘の旧クラスではWhatsAppを利用していました。このように先生方との連絡手段の違いについてはそれぞれのやり方にうまく適合していくしかなさそうです。

最初に用意するもの

体育着セット一式

週1回、Gymnastics(体育) の授業に使うものでTシャツ、ズボン、上履きの3点をナップサックに入れます。学校に運動場はなく授業は体育館で行います。使用する上履きは日本のものと違い、スリッパのような底が薄いシューズでした。(踏まれても痛くないものなのかもしれません。)日本だと使用する度に持ち帰り洗濯をしますが、こちらでは秋休みや冬休みなど数カ月に一度、長期休暇前のみ返却され洗濯をします。ちなみに息子の体育の授業は担任ではなく体育専門の先生が来て行っています。

体育着セット一式

上履き

娘は毎日上履きに履き替えているようですが、息子は雨や雪の日など靴が汚れている時だけ、廊下で上履きに履き替えて教室に入るようです。上履きは日本から持参したものを使用しています。娘のクラスの手紙にはクロックスは禁止とありました。

絵画スモッグ

絵の具を使う際に使うエプロンで、スイスのIKEAやCOOP等で購入ができます。ずっと学校に置いてあります。こちらの用意は息子(3P)のみで娘はありませんでした。

(今後)水泳セット

我が子が通う学校では3Pから水泳の授業が必須であります。約3ヶ月間、市内の室内プールに通い専門の講師からレッスンを受けるようです。この夏、市のプールやレマン湖で泳ぐ人々の光景を目にし泳ぎのスキルが高いと思っていたのはスイスの水泳教育に関係しているのでしょうか。息子のクラスは来年3月から始まる予定です。また実際に体験してから詳細を記載したいと思います。

毎日の持ち物はおやつのみ

学校では10:00~10:20の間、le gouter と言うおやつの時間があります。息子のクラスでは砂糖が入っていない軽食を持ってくるように言われましたが、子供達に聞いてみるとチョコパンやクラッカー、バナナやリンゴ等のフルーツが多いようです。学校初日、娘のクラスでブルーベリーを持ってきた子供が器からブルーベリーをぶちまけて大変なことになっていました。娘曰く、「先生もおやつの時間にクロワッサンを食べているよ」と先生にとっても一服時間なのでしょう。

我が家の場合、朝ごはんをしっかり自宅で食べることもありお腹の負担になるものは持たせていません。
・枝豆(冷凍の枝豆を解凍し軽く塩を振ったもの)
・ドライフルーツ(レーズン、デーツ等)
・小さめのみかん *時期による
・ライスガレット、コーンガレット、北欧旅行で子供達が好きになった全粒粉のクラッカー
・日本の小魚チップス(小袋) *手元にある時のみ
上記から2種類ほどをタッパーに入れて持って行きます。

左:お米でできたライスガレット(薄い塩味)
右:薄い全粒粉のクラッカー

面白いことに教室では床が汚れないよう雨の日でも寒い日でも必ずおやつは外で食べます。日本と違い、食べる前は手も洗わず、立って食べても良し、遊びながら食べても良し、外ならどこで食べても良し、好きなタイミングで自由に食べるそうです。
ちなみにタッパーは日本から持参したニトリのたためる保存容器を使用しています。食べ終わった後小さくたためるので嵩張らず便利です。以前、夫がスイス在住の方に日本から持ってきたほうがいいものをヒアリングしていた時、タッパーはよく回答にあったものの1つです。それはタッパーがスイスにないとか質が悪いからという理由ではなく、日本でタッパーは百均で購入できる感覚なので、スイスで購入する場合にかなり高額に感じるからだそうです。

おやつ以外、学校に持っていくものはほとんどない

娘のクラスは教室に名前付きのコップがあり喉が渇いたら自分で蛇口を捻り水を飲むので水筒は不要です。娘は毎日のおやつに加え、月曜日に連絡ノートの提出と、金曜日に連絡ノートの持ち帰りがあるのみです。
息子は午後のクラスもあるので、念の為水筒は持って行きますが学校の水道で子供達は水を飲むようで水筒を空にしてきたことはありません。娘と同じく連絡ノートのみ。学校で使う鉛筆や消しゴム、色鉛筆、ノート、ファイル等の文房具類は全て学校側で用意され、全て学校に置いてあります。日本のように大きなランドセルに教科書をノートを持ち歩く習慣はありません。(学校ではスイスメイドのカランダッシュの色鉛筆を使っているようで羨ましい!)

Objets en classe とは

娘のクラスで配布された手紙に記載されていた項目です。毎週、月曜日と木曜日は子供達がおもちゃや休暇中に出かけたお土産、お気に入りのぬいぐるみなどを自由に持ってくることができる日です。娘曰く、おもちゃ等を持ってきた子は朝の会で何を持ってきたかを皆の前で説明をするそうです。特にこの日に限らず、お守りとしてぬいぐるみを片手に登園している子もいますし、息子のクラスはポケモンカードやサッカー選手のカードを持参し交換し合ったりしており授業中に遊ばなければ、遊び道具は持参しても良さそうです。なお、携帯電話やゲームの持参は(恐らく)禁止かと思います。そういえば、スイスではバスや電車の中やお店で子供達が(親の)携帯やipadを見ていたり、自分の携帯を持っている子供はあまり見ないなと思っていたところです。


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