漢字しっかり法 ~文字は図形じゃないですよ~
文字を正確に書きましょう。
例えば「失う」と「矢」。
出るとこ出てないと困るでしょう?
「目」と「日」。
棒の数が違うだけで、意味、まるで違っちゃいます。
「覚える」は目だけど「鏡」は日。
「政治」はサンズイだけど「鍛冶」はニスイ。
突き抜ける「牛」、止めたら「午(うま)」。
種族まで!変わっちゃいます。
細かいところ、止め、はね、突き抜け、突き抜けない。
ちゃんとする分、点もとれます。
だって…
読みにくかったらムカッとするでしょ?
採点もイヤイヤになるでしょう?
先生も人間なのですから。
今の子たちは手書きより
ディスプレイ文字見慣れてる…
そのことの弊害
明朝体見慣れた子は明朝体っぽく、ブロック体見慣れた子はブロック体っぽく書きます。
丸め体だと止めはね、わからないし、少女体だと字体そのものが“カワイー”だけになってしまいます。
大人は書き文字を“知ってる”から、崩したり変化付けてもわかりますが、子どもはまんま出会います。
友人の子は小一の時、自分の姓の中の「田」をなんと、口四つで書いていました。
その話を聞いたとき、私は気づいたのです。
今の子たちにとって、文字は図形なのだと。
手で書いてたらそうそうは起きないミスでしょう?
ていうかまず、ありえません。
そんな時代だからこそ、ちゃんと書けたらその分優位。
文字は国語だけでなく、全教科に関わります。
大切に書きましょう。
おさらい
細かいところ、止め、はね、突き抜け、突き抜けない。
ちゃんとする分、点もとれます。
国語だけでなく全教科に役立ちますよ。
※ 付記
矢と失うのエピソードは、植物学者のオランダ人シーボルトの娘、おらんだおイネの日本名命名エピソードから取りました。
父シーボルトの名を翻案して『矢本(しもと)』イネと名乗ったおイネに、えらい人が知恵を授けるの。
「そそっかしい人間だと『本を失う』と書くかもしれない。『矢本』はやめなさい」
そしていただいた名が『楠本イネ』。
イネは西洋医学による、わが国最初の女性産婦人科医として東京で開業し、77まで生きました。
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