悪魔の目的地 第十一話
午後になり、喉が渇き冷蔵庫のあるロッカールームへ行った。
すると、水野さんが休憩に入っていた。
『あ、お疲れ様です。』
『おぉ、あみ、お疲れさん。休憩?』
『いえ、まだです。ちょっと喉渇いて。っていうか、名前…。気をつけてほしいです。』
『ん?あ、そっか、ごめん。つい。』
『いえ、面倒くさくてごめんなさい。』
『いやいや、悪かったよ。』
私はお茶を飲んだ。
『今夜、レイカと飲みに行くんだ。あみ…じゃなくて、〇〇さんも一緒にいかない?』
『あ…いえ、私はいいですよ。同期飲みの邪魔しちゃったら悪いし。』
『ハハッ、そんなの気にするようなあれじゃないよ。笑 せっかくだし、来なよ。レイカにも言っとくから。』
『でも…いいのかな。』
『いいさ。』
そして私は挨拶をしてロッカールームを出た。
すると入れ違いでミサトさんが入っていった。
『あ、水野さん♡お疲れ様でーす。ご一緒してもいいですか?』
まさに「女」の声だった。
嫌だった。
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