悪魔の目的地 第五話

『あ、水野さん、ビール持ってきますね。』
『おっ。悪いね、ありがとう。』

ミサトさんが立ち上がり、冷蔵庫へ取りに行った。
そうか、先輩のお酒がなくなったら後輩が動くのか。
私はなんとなく、飲み会のルールを学んだ。
そしてこっそりと先輩たちのグラスを覗いた。

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