悪魔の目的地 第三十六話

朝、シャワーを浴び、身支度をし、職場へ行く。
1日働き、仕事が終わり、寮に戻る。
ろくに食事も取らず、風呂も入らず、寝る。

空っぽになった私は、毎日そのベルトコンベアーの上で流され続けた。

22歳、冬のことだった。

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