悪魔の目的地 第三十四話
『もしもし、お疲れ様。終わった?』
『お疲れ。うん、もう終わってるよ。あみも家ついた?』
『うん。今着いた。疲れたぁー。』
『相変わらず忙しそうだな。』
『ホント、いつか身体ぶっ壊れそう。笑』
『休める時はゆっくり休めよ。』
『うん。水野さんは?忙しい?』
『うん。ありがたいことに今月も結構予約埋まってるよ。あみ、正月は実家?』
『あー、うん。そうだね。また日帰りだと思うけど、実家帰るよ。お母さん、一人だし。』
『そっか。あみ1月✕日休みだろ?俺正月休み長めに取ったから、そっち会いに行くよ。』
『え!ほんと?!嬉しい!!』
『うん。夏会えなかったしな。〇〇あたりでホテル取っておくよ。』
『ホント?やったぁ!!あー早く今年終わらないかな!早く会いたい!』
『ハハッ、俺もだよ。』
こんなに胸が弾んだのはいつぶりだろうか。
久しぶりに水野さんに会える。
早く時間が過ぎてほしい。
私はずっとワクワクして過ごした。
そんな11月のことだった。
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