緩やかな滅亡

親が子供を育てるわけじゃない。結局は、時代だ。時代が、子供を育てる。愛も涙も、すべて置き去りにして、すぎていく。

努力ってなんだ。嫌な想いしても耐えることは、これは努力じゃないだろ。じゃあ、なんなんだ、どうしたらいいんだ。この事態は結局、わたしが悪いとでも言いたいのか。お前らは何が言いたいんだ。

むかつく。

毎日走り込んで、鍛錬していたら、それは努力。リレーの選手に選ばれたら、成果。こういった例に当てはまらなことが、多すぎる。どいつもこいつもムカつく。何が言いたいかわからない、ろくでなし共。

会社なんか嫌い。忘年会は絶対に欠席する。出席したところで、それは努力じゃないと思うから。

場当たり的に対処したり我慢したりすることが、仕事なら、仕事は努力じゃない。これはなんだ?やっぱりこれは、飯の種でしかないと思う。

知ったかぶりをした連中が言う。
現代の若者はいつだって、楽をしたがると。
それはお門違いな批判だ。

わたしたちは、ただ、ラクになりたいだけなんだ。

『1999年、かつてノストラダムスが預言したとおりに、この世界は滅亡してしまったに違いない』

『しかし、そのことに気が付いている人間は少ない』

『自らが滅亡した存在だという自覚なく脳みそ垂れ流して生きている、連中はさしずめゾンビのようなものだ』

恐怖の大王は既に訪れており、我々は今もなお、緩やかな滅亡を辿っている。

いいなと思ったら応援しよう!