初海外はフィリピンでした~食文化にビビった話~
皆さんが初めて飛行機に乗ったのはいつですか?
私は大学3年。行先はフィリピン。
初めての飛行機が国際線なのは、なかなかハードだったなぁと思います。
なんせ飛行機でどこかに行くには空港近くで前泊しなければならないほどの田舎民だったので、旅行に行くのに家族で飛行機に乗ろうなんてプランは毛頭ありませんでした。
飛行機へのあこがれと、海外へのあこがれ。
学生の時に所属していた団体から、フィリピンでの交流事業の話を聞いた時には飛びつきました。
10日間の交流事業の内訳は、
前半の5日間はマニラからバスで10時間かけていくバギオで、マニラ近郊の学生たちと合宿
後半の5日間はマニラ近郊でホームステイ
というものでした。
まずはマニラで学生たちと合流し、バギオまで向かいます。
今でこそ高速道路の開通で5~6時間で着くようになったそうですが、10年ほど前は10時間ほどかかるのが当たり前。
マニラを離れると次第に風景がのどかなものになってきて、水牛や鶏の姿が。
隣の席は、同じく日本から参加したA君でした。
A「見て!あそこ牛がいる!」
私「ほんとだー!…あ!あそこにもなんかいる!なにあれー!」
A「矢野…、あれ人間だよ」
①信じられない材料のシチュー
長ーい渋滞を抜け、パンガシナンという都市のドライブインで昼食を食べました。
自分たちが食べたものこそ覚えていないのですが、今回の旅の引率者のおじいちゃん(失礼)は、なんだか何とも言えない色のスープを飲んでいます。
学生たちにあれは何か尋ねると
「あれは豚の血の煮込みだよ」
豚の血の煮込み…。
豚の!血!?!?!?
聞けばディヌグアンというそうで、豚の内臓を豚の血で煮込んだものだとか。
いーやーーーー、想像すると……。
スタミナはつきそう。
②パンとコーヒーとソーセージが…
長い旅を終え、バギオに到着しました。
バギオはフィリピンの軽井沢と呼ばれるだけあって、山の中にあり、そして涼しい。16℃くらいです。
普段水のシャワーを浴びるフィリピンの学生たちも、バギオでの水シャワーはキツイ!
各シャワーブースから聞こえる悲鳴と、爆笑のオーディエンス。
いつしか「ハッピーシャワー」と呼ばれるようになりました。
そんなハッピーシャワーで楽しい夜を過ごし、迎えた朝。
部屋の仲間と食堂へ向かうと、朝ご飯のパンとソーセージ、粉末を溶かすタイプのコーヒーが。
まずはお湯で溶いたコーヒーを一口。
あまーい!
砂糖とミルクがたっぷり入ったコーヒーは、バギオの肌寒い朝にピッタリ。
続いて小さなパンを一口。
コストコのディナーロールをもう一回り小さくしたような小ぶりのパン。
あまーーい!!
パンも甘いのね!
パンデサルというそうで、訳したら「塩のパン」では?と思うのですが、こちらも甘い。
ちょっとパサッとしていて、コーヒーに浸したらちょうど良さそうだなあ、なんて考えていたのですが、パンも甘かったので甘さと甘さのぶつかり稽古。
最後にソーセージ。
コーヒーもパンも甘かったからここらでちょっと塩分が欲しい。
あまーーーーーい!!!!
なんで!?ソーセージが!?!?
お菓子みたいに甘い。なんで!?
フィリピンの学生たちは
「フィリピンの食べ物はみんな甘いんだよねー」と笑っていました。
塩分をください。
③お母さん、今から食べるんでしょう?
交流事業の後半。マニラの近郊でホームステイをしました。
今日はいくつかの家族で集まってランチを食べに行く日。
11時半には迎えが来ると思うわ、と朝ご飯を食べながらホストマザーがスケジュールを説明してくれました。
朝ご飯を食べてホストファミリーのキッズとテレビを見て、部屋で支度をしていると…
マザー「アミノー!ちょっと下に降りてこられる?」
時刻は11時。早めにお迎えが来たのかな?と階下に降りていくと…
マザー「もうすぐ迎えがくるからこれ食べて待ってて。ミートソーススパゲッティよ」
ミートソーススパゲッティよ!?!?!?
食べ盛りの中学生男子を回転ずしに連れていく前に一旦家でおにぎり食べさせとくみたいなやつ!?
とりあえず食べる。
マザー「そろそろお迎えが来るわ。さぁ、これも食べて。バナナの皮で蒸したもち米」
ねぇ、なんで!?!?!?
甘めの味付けのミートソーススパゲッティと、黒蜜っぽいソースにつけて食べるもち米、大変おいしゅうございました。(ランチの記憶はない)
その後、仲良くなったフィリピン人にその話をすると
「フィリピン人はいつも食べてるからね!」と笑っていました。
朝ごはん食べて、おやつ食べて、昼ごはん食べて、おやつ食べて、晩ご飯たべる、と。
最高じゃん…!
フィリピン、めちゃくちゃ好きになりました。