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ニンジャラはクソゲーなのか?

 200万ダウンロードが達成されたと発表されたニンジャラですが、急速にプレイ人口も動画配信者も減り、まったく人が定着していない印象があります。

 『プレイした上で無料でも遊ぶ価値がないクソゲー』、そう評価されてもおかしくない状況です。しかし、あえて『誤解が解ければニンジャラは触る価値があるゲーム』と自分は主張してみたいと思います。

ニンジャラの不幸

 「スプラトゥーンみたいなゲームと思わせて、実は格闘ゲームっぽい何か」そんな印象と実態の乖離があったのがニンジャラ最大の不幸でした。

 8人が一位を座を競って戦うゲームだと、他の人が戦ってるところに介入して漁夫の利を得る横槍は非常に強い行為でマップが狭いほど横槍し続けるだけの戦いになりがちです。

 そのため、ニンジャラでは横槍や乱戦を抑制する仕組みがあります。一定条件で「相殺ジャンケン」が発動すると衝撃波が発生して戦闘中の二人以外は吹き飛ばされてしまいます。
 これは横槍を抑制するベストな仕組みとは言えませんがそれなりにベターと言える程度には機能しています。

 しかし、他のゲームのように「視界に入る敵をすべて殲滅すればいい」という気持ちでプレイすると横槍をいれて相殺ジャンケンの波動に巻き込まれるし、大乱戦でいつのまにか相殺がおこってジャンケンをやらされるし、わけがわからないままもみくちゃにされて死ぬという形になりがちです。

 そうなれば「ニンジャラはよくわからんジャンケンやらされるクソゲー」と評価されても仕方ありません。慣れてすら乱戦はなにがおこってどうなるかはかなり認識しづらいです。

ニンジャラの実態

 もうひとつニンジャラには勘違いされやすい重大なポイントがあります。それは「戦闘よりもドローン確保が重要」ということです。

 ニンジャラはポイントにより順位を競いますが、敵プレイヤーに運良く勝っても350~500ptしかもらえないのに対して、ドローンは破壊すると確実に300ポイントが手に入ります。

 勝てるかどうかわからない戦闘をするよりも、確実に入手できるポイントを得たほうが効率的ですし、パラメーターも強化される上に、ドローン破壊最多ボーナス(500pt)まで狙えます。

 つまり、ニンジャラは「ドローンを最優先し、次善の手として戦闘する」ゲームです。ドローンが最重要だからプレイヤーが分散し各所で1vs1がおこる、これがニンジャラ本来の試合展開だと考えられます。

ニンジャラの過失

 しかし、そう理解できず勘違いして乱戦してしまうのをプレイヤーのせいだとは決して言えません。
 なぜならば、このゲームの誘導も説明もあまりに不親切で、むしろ逆効果といえるほど、わかりにくい表現が使われているからです。

 それが最も大きくでてるのはルール名が「バトルロワイヤル」に設定されてることでしょう。これが「ドローン争奪戦」だったりスプラトゥーン風に「ガチドローン」だったら、どういうゲームでどういうルールなのか理解するプレイヤーは多かったことでしょう。
 そうでなくても、ドローンが最重要だと誘導することは
いくらでも可能だったはずです。

 CMでも無料バトルロワイヤルと銘打ってるところをみるにFortniteといった人気ゲームの威光を借りるために、あえてのことなのでしょうがあまりにユーザー目線が欠けてるといわざるをえません。

 他にもスプラトゥーンでいえばサブウェポン程度の位置のものが「スペシャル」とネーミングされていたり、他ゲームで「スペシャル」「Ult」「超必殺」と呼ばれるものが単に「ガム忍術」というネーミングされていて、どちらが強いのかわかりにくくなっています。
 いろいろ配慮が欠けてるなと感じる部分は多いです。

ニンジャラの美点

 悪い意味でじゃんけんゲーと勘違いされても仕方がないニンジャラですが、タイマンの戦闘は格闘ゲームを思わせるほど本格的な深さがあります。

 ガードとガードブレイク、飛び道具との連携や重ね当て、ジャンプや回避による後隙キャンセル、それによる最適なコンボの使い分け

 評判が悪い相殺ジャンケンすら、どう相殺に持ち込まれず確殺するか研究することで、バースト読みブレイク、バースト確認ブレイクから遅延バースト、一部スペシャルでバースト自体を使えなくするなど駆け引きがありますし、相手がミスった場合の救済措置的な側面が高まるのと同時にIPPONボーナスが貰えるチャンスという風にみえてきます。

 格闘ゲームでも「2択」といった単純なジャンケン的な要素はあるため、単純なジャンケン自体が悪いとも言い切れない上に、アイコ時にスーパーアーマーがつく手があったり、ダメージのリターンが違ったり、さらに回避という選択肢もあって、360度どの方向に逃げるか、または相手も回避読み回避を選んでくるかによって展開が異なってくるため、変形ジャンケンとしてはかなりの複雑度があります。

 タイマンだけでゲームが成り立つというレベルとまでは言えませんが、ドローンを挟んでの駆け引きとして散発的に発生する戦闘としては、及第点以上にまとまっており「よくわからないジャンケンゲー」とされるにはもったいなさがあります。

ニンジャラへの期待

 ニンジャラは確かにベストに洗練されたゲームとは言えません。しかし、深く触ってみるとベターに練られてる光る部分もあります。個人的にはスプラトゥーンのフォロワー的作品がまったくでてこないことに業界の元気の無さを感じてしまうので正攻法で挑んできたニンジャラは評価したく思っています。

 手放しに称賛できる要素としてはBGMが非常によく、かつ30曲以上収録されてるうえに、プレイヤー毎に設定しておいた曲が活躍したときに流れる「シノバズサウンド」という仕組みがあります。これはとても気持ちがいい仕組みでシーズンごとに曲も増えるようなので今後の洗練が楽しみです。
 個人的にはメニュー時の曲なども変更設定できるようになると嬉しいです。

 ゲームの理解への誘導の劣悪さは早急に解決してほしい問題といえます。チュートリアルとしてLv5までは2vs2の対戦をさせるなどがあれば、ガンダムVSなどの類似ゲームの存在からも戦闘に対する理解が得やすいのではないかと思います。

 同様にUIも非常に劣悪なのでこちらも改善を期待したいところです。Fortniteと同じくデイリーミッションを消化してティアを稼ぐシーズン制が採用されてるのですが、頻繁にアクセスするデイリーミッション変更が深い位置にあり確認しづらいことを代表にアイコンに文字がついてないのでなにかわからない等等、様々な問題があります。

 まだゲームとしてはじまったばかりですが、なかなか独自性が高く研究しがいがある戦闘の駆け引きに、ガム関連のユニークな表現、違和感なくスムーズに壁走りが可能など今は密やかながら光る部分が今後洗練されて、だれでも到達できるようになることに期待します。

ニンジャラの攻略

 これからニンジャラを触る人、あるいは触りなおす方向けに簡単な攻略を書いておきます。

 前述のとおりニンジャラはドローンを壊すゲームです。有利にドローンを壊すために重要なのがドローンの湧き位置を把握しそれに伴うプレイヤーの流れを抑えイメージすることです。

 マップごとに視線を通せてドローンにアクセスしやすい位置が存在します
意識して動線に組み込みつつ、移動中も常にどこに視線が通せるのか組み込めば格段にドローン最多ボーナスが狙いやすくなります。

(※上手くジャンプすれば高架下左側にも視線が通せるっぽいです)

 戦闘に関しては相殺ジャンケンを楽に回避するためにスペシャルをあてさえすれば一方的に有利になる武器がおすすめです。具体的にはSK8ハンマーとトリックボールです。

 SK8ハンマーのスペシャルは当たれば武器破壊なのに相手のガードすら無視し、さらにスーパーアーマーまであるという非常に強力なスペシャルです。しかし発動が遅いので、相手の攻撃を見てからカウンターで出すなどの工夫が必要になります。

 トリックボールのスペシャルは相手を強制変化させ多くの行動を封じることができます。こちらもガード貫通のうえに中距離から当たるので、不意打ち気味に狙っていけます。

現在twitterでもモーメントとして自分の攻略ツイートをまとめています。

ニンジャラ私的まとめ

また、攻略や検証をおこなってるかたのリストも作成してます。

ニンジャラ検証・攻略者リスト

そちらも確認していただければ得るものがあるかもしれません。


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