ガーナ:トロトロの乗り方
ガーナの交通機関で一番よく使われているのがTrotro。ワゴン車に詰め詰めで20人くらい乗るミニバスのようなものです。Uberやタクシーに比べてずっと安いので、私はほぼ毎日利用していました。利用方法が外国人にとっては少し難しいので、乗り方を説明しようと思います。
①Mateさんが叫んでいる目的地を聞き、乗るべきトロトロを見つける。
上の写真のように、いつもドアの近くに座って、窓の外に体を乗り出して目的地を叫ぶ人を、Driver Mateと言います。歩道に向かっていつも目的地を叫んでいるので、注意して聞きましょう。地名の発音がなかなか聞き取りにくいので、聞き取れない場合は「ここに行きたいんですが」とMateさんに話しかけてみるのも手です。行きたい場所を伝えると、「このトロトロに乗るといいよ」と乗るトロトロを教えてくれたりします。優しい。
目的地をトロトロに書いてくれたらいいのに、なぜ口で伝えるんでしょう。これは、ガーナ人の全員が字を読めるわけではないからです。日本との教育の普及度の違いを感じますね。
ここで、Accraでの主要な目的地の名前を少し。
まず、主要な交通網がほぼ全て終結する場所に「Kwame Nkrumah Circle」があります。Google mapで見ても分かる通り、車道が円になっているところです。地元の人はただ「Circle」と言うのですが、この発音が独特で、私には「セコ」と聞こえます。「セ」だけで呼ばれることもあります。この「Circle」にたどり着くには、「セカニ」「セクラバディ」などと叫んでいるトロトロに乗ると着きます。
もう一つの大きなCircleに、「Danquah Circle」があります。これのあるOxford Streetの近くには、美味しいレストランやお店が結構あるので、ここによく止まります。「Danquah Circle」を目的地として叫んでいるトロトロはないので、「このトロトロはDanquah Circleに行きますか」とMateさんに聞いてみるのが早いと思います。
そのほかに、University of Ghanaは「Legon」、Accra Mallは「Accra」と叫んでいるトロトロに乗ると辿り着けます。耳をすまして聞いてみてください。
②乗車後、Mateさんにお金を払う。
乗車したら、タイミングを見てお金を払うのですが、Mateさんは聞かない限り金額を教えてはくれません。ガーナの人のほとんどは、大体でお金を払ってお釣りを後で貰います。私も彼らの真似をして金額は聞かずに大体を予想して払いお釣りをもらっていました。Accra市内だったら、大体5GHC(約100円)以下でどこでも行けます。まず5セディ札を払ってみるのが確実かと思います。ほとんどのMateさんは外国人だからといってお釣りを少なく渡してくるなどはしないので、安心してください。
③降りたい時に、「Mate」と呼ぶ。
特定のStationでなくても、Mateさんに話しかけると、どこでも止めてくれます。Mateさんに降りたい旨を伝えて好きな場所で降りましょう。
[補足] 乗車中、 おやつや飲み物等を買いたい時
トロトロに乗っていると、車道で頭におやつや飲み物を乗せて歩いている物売りの女性を多く見かけると思います。乗車中にそれらを買いたい時は、まずMateさんに話しかけ、買いたい旨を伝えましょう。車が止まる時を見て、買わせてくれます。私はPlantain Chipsが大好きで、見かけるといつも買っていました。
以上トロトロの乗り方でした。トロトロは車内が狭くて、隣の人と肌を寄せて座るのが苦手な方もいるかもしれませんが、慣れれば隣の人との会話もできる楽しい空間です。私が乗る時はなぜかいつも赤ちゃん連れのお母さんが隣に座って、赤ちゃんを触らせてくれたので、トロトロは癒しの時間でした。
一見乗りづらいかもしれませんが、3回くらい乗るとすぐ慣れます。ガーナに来た際にはぜひ利用してみてください。;)