【ニットセラピー】私の「編み物と難病」について
クローン病の発病
私は、23歳(23年前)の時にクローン病という腸の難病を発病しました。
クローン病という病気は、難病と言うだけあって、当時は病院の先生から「一生治らない病気だから、一生付き合うしかない。また、10年くらいで手術する可能性もあるし、手術しても、手術を繰り返すころもある。しかも、日本全国に2万人しかいない、とても珍しい病気で、いつか鼻からチューブを入れて栄養をとるしかなくなるかもしれないし、食事療法で一生気を付けないといけない」などかなり脅されました。
(結果、全てそのとおりになりました)
それでも私は、病名が分かるまでに、半年以上寝たきりで、痛むお腹を抱えて、倦怠感に耐えていたので、病名がついたことにほっとしていました。
「クローン病」という病気が分かってからは、お腹が痛くて、仕事もできず、寝たきりでこんな状態になったのは、私のせいじゃなくて、病気だったんだから仕方がないよね。
一生治らないはいうものの、今日一日が過ぎれば、毎日が今日なんだから、気が付けば一生だよね。
なんて、前向きな気持ちになっていました。
入院生活
大腸の検査ですぐに、クローン病と診断された日から、入院生活がはじまりした。
とくかく、腸の安静しか病気を落ち着かせる方法が当時はなかったので、完全絶食で2ヶ月間入院しました。
入院中の楽しみは、一日3度の食事です。私には、それががないのです。
最初のうちは、ただただ体がきつくて、ベットで寝ているだけの生活なので、どうどうと寝ていられるだけも幸せなのですが、だんだんと体力がつくにつれ、寝ているだけも退屈になり、本を読んでもテレビを見ても飽きてしまうのです。
私は少し元気になったころ、あることを閃きました。
編み物だったら、病室にいてもできるな~とふと、思いたのです。
そこで、母に「編み物道具と材料」を病室にもってきてもらい、編み物をベットの上でするようになりました。
幸いしたのは、母の影響で私は、もともとも編み物が好きだったことと、母も編み物をするので、材料や道具のことは言えばすぐに用意してくれたことでし。
そこで、私は病院でも編み物はじめることができたのです。
入院中の編み物については、またつぎの記事でお伝えしたいと思います。
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日本ニットセラピー協会主宰
編み物教室ジャーニー講師
羽田野まゆみ
主な活動は こちら
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