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未来への想い、変わらない日々への恐怖と小さな希望

朝、目を覚ますたびに感じる恐怖があります。それは、「今日も何も変わらないかもしれない」という不安です。変わらない日々が続く中で、自分がどこに向かっているのか、何をすればいいのか分からなくなることがあります。そんな気持ちに押しつぶされそうになる瞬間が、日常の中に静かに潜んでいます。

たとえば、カーテンを開けると差し込む日差しが、昨日と同じように暖かいはずなのに、なぜかその光が重たく感じることがあります。ベッドから起き上がるのにもエネルギーが要り、ただ「今日をこなすだけ」になってしまいそうな日もあります。そんな時、ふと考えてしまうのです。「もし明日も今日と同じだったらどうしよう」と。

特に最近、父の病状のこともあって、この「変わらない日々」が急に色濃く感じられるようになりました。医師から「回復は難しい」と聞いた瞬間、私たち家族の日常は一変しましたが、それでも時間は進み、日々の暮らしは続きます。父は変わらない優しい笑顔を見せてくれますが、心の中では大きな不安を抱えているのだろうと感じます。それでも、家族を気遣って「大丈夫だよ」と言ってくれる父の姿を見ると、私は胸が締めつけられる思いです。

そんな日々の中で、私は父と話す時間をできるだけ増やすように心がけています。時には、父が昔の思い出を楽しそうに語ってくれることもあります。その話を聞きながら、私の心には少しずつ温かさが戻ってきます。父がくれた言葉、「アミラが横にいるから心が強いよ」は、単なる励ましではなく、これまで父が家族を守るためにどれだけの強さを見せてきたのかを教えてくれる言葉でした。そしてその強さは、私にも受け継がれているのではないかと思いたくなります。

もちろん、未来に向けて行動しようと思う気持ちだけでは不安は消えません。夜中に天井を見つめながら、「何も変わらないかもしれない」という恐怖に囚われることもあります。でも、最近気付いたことがあります。それは、変わらない日々の中にも、実は小さな変化や希望があるということです。

たとえば、先日ふと立ち寄った公園で、見知らぬ子どもたちが笑顔で遊んでいる姿を見たとき、胸の奥が少し軽くなるような感覚を覚えました。小さな花が咲いているのを見つけたり、家族の誰かがふと笑顔を見せてくれたりする瞬間。そういった些細な出来事が、未来への一歩を踏み出すきっかけになるのかもしれません。

「変わらない日々」は確かに怖いです。でも、そこで立ち止まらず、少しでも何かを変えようとする気持ちは、私たちにとって希望の光です。たとえそれがほんの小さな一歩でも、その一歩が未来に繋がると信じたいのです。変わらないように見える毎日も、実は少しずつ私たちを成長させてくれているのかもしれません。だから、私は今日もほんの少しだけ勇気を出して、一歩を踏み出してみようと思います。

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