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競技をやってるなら普通の人間の3倍カロリーをとれ-諫早勾留記65-
とは恩師の言葉だ。
日本を代表する選手だから言うことを聞いて間違いない。
今日は午前の打ち合わせが長引いた。
休憩も5分ずれる。
5分ずれるだけで飲食スペースは少し空いていた。
金曜日だからか、周りもどこか柔らかな雰囲気がある。
競技をやっていた頃は週6日の稼働だった。
土曜の練習のあとに飲み会をすることだけが楽しみで、1週間の終わりに飲むあの生ビールは最高だった。
あれは恐らく週に1回だけ飲むから良かったのだと思う。
ただただ仕事をするようになって仕事終わりに酒を飲むことも増えた。正直、ろくなことはない。付き合いだけならまだしも、一人で飲むこともしばしば。店に行ったり、河川敷だったり、コンビニだったりした。四条大橋のローソンでビールを飲んでいたのが懐かしくも思う。
そんな生活をしていたからか、20代で健康診断に引っかかった。情けない。それからはある程度休肝日というものを意識している。
6日のうち、水曜と木曜が嫌で嫌で仕方がなかった。
まだ半分かという絶望感や日々溜まっていく疲労と戦っていた。
そんなんだから活躍できる選手になれなかったのだろう。
競技で学んだことは非常に多い。
真面目に頑張ったらある程度のことはうまくやってこれた私にとって、珍しく長いスパンで失敗したことだった。人生で大きな失敗は恐らくこの選手としての自分自身の育成と大学入試の失敗だろう。
まあこのどちらがなくても今の自分はないから後悔はない。ただこのどちらも成功した世界線というのも見てみたいとも思う。
今この街にいるのも失敗になるかもしれない。ただまだなんとも言えないから考えるのはやめたいと思う。
学んだことをここでつらつら述べても面白くないからやめるが、これらは今後の人生でずっと役に立つことだろうと思う。その分野のスペシャリストになる方法、である。そしてそれをマネジメントする方法、である。
理解するのは簡単で、でも実践するのは難しい。
それを実践できる人間だけが高いレベルに達するのだ。
休憩が終わる。
また明日。
書ききった!
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