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クラドック警部を推したい私のために
ポアロシリーズに負けるとも劣らない人気を誇るらしい、ミス・マープルシリーズ。
このシリーズはポアロほど数がないので、全シリーズ読むことにしました。
そこでもまた、出会いました。愛する存在に!
紹介します!
クラドック警部です!!
いえ、ミス・マープルもすこぶる好きなんです。ミス・マープルにもし出会えたら、私はセント・メアリ・ミード村の誰に例えられるんだろう?とワクワクします。
ですが、ポアロシリーズでヘイスティングズを愛した私は、ミス・マープルシリーズでも主役以外に愛する人を見つけました。
ヘイスティングズとは違って、ちゃんと活躍なさるんですけど(失礼)。
クラドック警部は『予告殺人』で初登場します。
ミス・マープルシリーズを紹介しつつ、クラドック警部を語りたいと思っております。
<クラドック警部の簡単な経歴>
名前:ダーモット・クラドック
容姿:金髪の美男子
故郷:カンバーランド
所属:
ミルチェスター警察(予告殺人/教会で死んだ男)
↓
ロンドン警視庁(パディントン4時50分/鏡は横にひび割れて)
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『火曜クラブ』
ミス・マープル初登場!の短編集。
完全に暖炉の前で編み物している、居眠りしてそうなおばあちゃん扱いで始まるミス・マープル。
周りの思い込みをバッタバッタと切り捨てる、でも控え目に。微笑みを添えて。
あーん、カッコいい。。
『牧師館の殺人』
長編としてはデビュー作(?)
牧師さんが語り口なんですけどね、私の中ではヘイスティングズを思い出しつつも、犯人独白形式もあるしな〜と疑いつつ読み進めました。
読み返したいお気に入りです。
『黄色いアイリス』
『ミス・マープルの思い出話』のみミス・マープルのお話。クラドック警部は出てきませんが、『火曜クラブ』に登場していたペサリック弁護士再び。
『書斎の死体』
『火曜クラブ』のバントリー大佐夫妻と、サー・ヘンリー・クリザリングが再登場。サー・ヘンリーはクラドック警部の名付け親で、それだけでも好感度が上がるのに、ご本人も素敵なんだよな。
クラドック警部ほどではないけど、ハーパー警視もよかった。
『動く指』
必死でページをめくったけれど、結末が私の好みとは違った。物語全体やトリックなどに対する不満ではない。
『予告殺人』
クラドック警部初登場!
地道な調査を厭わないのに、頭がよくて想像力もある警部だなんて! 素敵すぎる。しかも最初は疑ってかかっていたミス・マープルに対しても、接するうちに信頼するようになります。見た目や肩書きに惑わされずに、大事なことを間違わない。捜査が行き詰まって悩む姿もかわいい。
『愛の探偵たち』
8作入った短編集。短編集ではミス・マープル率低い印象ですが、これは4作も入っていて嬉しかった(ポアロ2作、クィン氏1作、ノンシリーズ1作)。
スラック警部はいいから、クラドック警部を出してくれ。。
『教会で死んだ男』
短編集の表題作。ミス・マープルとバンチのコンビが良かった!(バンチは『予告殺人』で初登場)
警部は、親友のような笑みをうかべて、バンチに挨拶した。
いいなぁ、私もクラドック警部にそんな風に微笑まれたい!
『魔術の殺人』
殺人事件が起きれば当然警察官が登場するけれど、優秀な警察官はミス・マープルに一目置く傾向にある。なのでミス・マープルに対する態度で優秀な警官かどうかを判断している。
侮る警官もあとでのぎゃふんが楽しみなので、それはそれでいい。
『ポケットにライ麦を』
いやー随分とミス・マープルが登場しないので、買うもの間違えたか?と不安になりながら読んでいて、『老婦人が〜』と出てきたときホッとしました。
『パディントン発4時50分』
クラドック警部が一番かわいいのはこの作品だと思います。ミス・マープルに助言を求めにくるところとか、捜査に行き詰まってミス・マープルに癒されにくるところとか。二人の会話がかーわいい!
疑うのが仕事の警察官であるからこそ、ミス・マープルとの信頼関係がキラキラして見えます。
『クリスマス・プディングの冒険』
『グリーンショウ氏の阿房宮』のみがミス・マープル。
好感度の高い登場人物が生き延びてくれてよかった。
ポアロは言った。「時代の精神には勝てませんからね」
『鏡は横にひび割れて』
事件があった場所を聞いて、ミス・マープルを思い出すクラドック警部。生死も定かじゃないくらいご無沙汰だったんだ!と衝撃を受けました。
でも再会したときの二人の雰囲気がよくて、そのお茶の席に同席を希望します。
『カリブ海の秘密』
ミス・マープルがクラドック警部を思い出すシーンあり。
そうでしょう、そうでしょう。クラドック警部は素敵な人ですもんね。
でも、ここで登場したラフィール氏も好きだ!
また登場してくれないかなぁ。
『バートラム・ホテルにて』
げ、下衆〜!
読み終わった直後の感想です。
おやじさんは好きだったけど、アガサは私の嫌いな女性を描くのが本当に上手い。ギリギリ。
『復讐の女神』
『カリブ海の秘密』で登場した私のお気に入り、ラフィール氏の訃報から始まります。なんというか、彼は亡くなっても生き生きしているというか、エネルギーを感じる。
ミス・マープルが凄いと思う一つとして、天に召されるのを遠いものと思ってないのに、改めて自分はどういう人間か、問い直すことができるメンタリティ。
自分はこういう人間だ、と定義付けして放っておく方が容易なのに、それをしない。
クラドック警部は出てこないけど、一番好きかもしれない、この作品。ミス・マープルの思考回路に触れられてゾクゾクする。あ〜素敵な方だ、ミス・マープル! 愛してます!
『スリーピング・マーダー』
ミス・マープルがシンデレラを助ける魔法使いくらいの位置だったから、面白いとは思ったけど、満足度はそんなに。。