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2-4 休暇のおわり3

 残された可能性としては、他から長老の立場にある人間を招へいすること、あるいは現在会衆内に存在する奉仕の僕を誰かひとり長老に昇格させ、その者を主宰監督の任に就かせること、この二つのパターンがある。

 しかし現実的な話として、会衆の中には碌な人材がいない。塩田の独裁政治の賜物と言えばそれまでだが、塩田の顔色ばかりを伺うような連中ばかりが残っていた。

 長老の補佐的な役割を行う立場の奉仕の僕はほとんどがそういう奴らだった。

 おまけに奉仕の僕から長老に昇格して、その新しい長老が主宰監督になるというのは、よほどのことがなければあり得ないはなしでもある。というのは二階級特進的なことになるからだ。

 では、外から誰かを招へいするのか、という話になってくるが、資格のある者がいない場合、ほかのところから長老を招へいするのはたまにあることではあった。

 しかし、こんな会衆に来たいと思うやつがいたとして、恐らく碌でもないやつに違いない。類は友を呼ぶではないが、ごみ溜めにはそれにふさわしい奴しかやってこないというのもよくある話だ。

 ちなみにこの手の発表は

 いずれにしても、これから先どうなるか、会衆の成員は少なからず混乱しているということだった。

 あくまでも、友人の父親から聞かされた話をもとに考えを巡らせただけのことだったが、これからどうなるのか、そして新たにやってくる巡回監督が一体どんな人間なのか、注視しなければならないことが増えたのは明らかだった。

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