人間関係は謙虚さと、感謝、そして思いやり
私には強烈な父がいる。
表題にも書いた、『人間関係は謙虚さと、感謝、そして思いやり』という教えは、この強烈な父が教えてくれたことだ。
父からはこの25年間とても多くのことを教わった。
人生の悩みの大半は人間関係であること、
学びを楽しむこと、
お金で解決できるなら解決した方がいい、
ものを無くした時は落ち込むな。身代わりになってくれたと思え
…etc
私は父の事が前提として好きだけれど、
好きではないところもある。
尊敬しているけれども、
失望している部分もある。
でも人と人との関係なんて好き嫌いで語れるものだとは思っていなくて、親子関係ですら100%好きにはなれないのだから、恋人、友人、ましてや職場の人との人間関係なんてより難しいのだろうと感じている。
さて、話を戻すと
『人間関係は謙虚さと、感謝と、そして思いやり。』
これは去年、私と母が喧嘩をしていたときに
珍しく仲裁に入ってくれた父の言葉だ。
実をいうと、父自身はこの言葉を体現出来ていない人なので、最初聞いた時は「あなたが言うか」という感想だったけれど
今となっては私のほとんどの人間関係の軸になっている。それほどにしっくり来た言葉だった。
私は今の職場における自分のポジションというか、キャラクター性をとても気に入っている。
自分でいうのも変だけど、今の仕事がとても自分に合っていて得意な分野だ。
本当にぶっちゃけていうなら自分はこの職場において優秀な人材だと思っている。
なので、今書いてて思ったけど、基本的には上から目線の思いやりが多いかもしれない。
後輩にアドバイスをしたり、先輩の仕事を自主的に引き継いだり。
でも失敗もやらかしもガンガンにするので、
同僚にフォローを入れてもらうことも多々あるし、同僚の手立てを真似させてもらう事もたくさんある。
これらのサイクルを回してるうちに、
出来上がったポジション、
それこそが
「頼れるし、仕事も上手くこなしてくれるけど、たまにやらかしもする可愛げのある中堅手前社員」といったところだろうか。
周りには私がやらかしをする事もバレてるので、
こう見えてプライドは割とない。
すぐ謝れるし、
困ったら…というか困りそうだなという段階でその場にいる人が先輩だろうが後輩だろうが、
ヘルプが出せるのが私の強みだと思っている。
これこそが自分で思う謙虚さだと思う。
そして、助けを出してもらったら当然感謝もついてくる。
私をサポートしてくれている職場のみんなに心から感謝でいっぱいだ。
感謝、謙虚さ、思いやり。
当たり前のようで、難しい人には難しい事だ。
とりあえずうちの父には難しい理念だと思う。
そして、それぞれを具体で落とし込もうとするとなんだかこの理念そのものが億劫で鬱陶しいものになる。
だから、ふと仕事で一息ついた時、
助けてくれた上司に感謝を伝えられたかな、とか
後輩の強みを私も吸収できないかな、とか
相手にとってより助けになる行動はAとB、どっちかなとか、
振り返りや、行動指針としてこの言葉を思い出すのだ。
「結論ファーストで話せ」とか「嫌われる勇気を持て」とか本屋で見るような教えよりも
わかりやすくて私らしい行動指針だと思っている。