【古本探訪】ムーミン谷のすいせい
表紙の写真をよくよく見ると「カラーテレビ版 ムーミン名作絵ばなし」とある。ハードカバー、1970年5月12日初版、440円。
あちこちにシールが貼ってあります。「ひょっこりひょうたん島」とかオバQとか。
大彗星(→おそらくハレー彗星)が、夜8時40分に地球にぶつかるかもしれないので、ニョロニョロが集団で逃げ出したり、ムーミン谷の住人に動揺が走るのですが。
おさびしやまのヘムレンさんだけは天文台に残ろうとするのですね。
ムーミンパパとママは、この日が銀婚式なのに・・・。
パパが「だいじょうぶだよ、ムーミン。じしんがきても、つなみがきても、すいせいがきても、あわてちゃだめだ。いちばんこわいのは、こういうときに、やさしいこころをうしなってしまうことさ。おちついていなさい。それに きょうは わたしと ママの ぎんこんしきのひじゃないか、ムーミン」と話しかける。
彗星が近付くまえに、パーティと紙芝居が始まる。
パパのプロポーズの言葉をムーミンが読む。「きみは まんげつ、いざ。きみは、たいよう、いざ。とくにすばらしきは、きみが えくぼ。」
午後8時40分に彗星が近付く瞬間、スナフキンの弾き語りが始まり、なぜか彗星は地球にぶつからずに、物語は終わってしまう。
大人になって改めて読んでみたら、怖いだけじゃなくって考えさせられた。
※2008・5.20 ココログフリーに書いたものを修正。
14年間続けたココログフリー、我慢してたけど広告のひどさにやめた。はてなブログとnoteに整理、移行。
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