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舞台に立つという身体感覚

今日は、配役決定前のさいごのお稽古。

明日、すべてのオーディションを終えて、11月の出演するそれぞれの配役が決まります。

泣いても、笑っても、11月までその役柄を全うするために、全力で走り抜けることになるから。

今日が、
【何ものでもない私】
として、この稽古場にいられるさいごの日。

そう思うと、どの瞬間も、愛おしくて。楽しくて。取りこぼさないように、すべてを味わいつくそうと、五感を研ぎ澄ませた。

ここにいられること。
本当に奇跡だなって。
感謝の気持ちで、いっぱい。



自分のオーディションが終わった日、当日の会場となるIMAホールに足を運び、第一希望の役柄で、舞台に立ってる自分をありありとイメージした。

そのとき、もう、わたしだけの役柄ではなかった。

同じ役柄を希望したひとはもちろん、ここまで導いてくれたすべての人、応援し見守ってくれるひと、みんなの想いを背負って、舞台に立っている。

その時の身体感覚は、ほんとうに、大きくて。

生半可じゃ、そこに立てないなって、
わたしの中に、怖さが通り抜けた。

そして、覚悟とともに、肚の底が燃えて、
また、スイッチが、カチリと入った。



明日、配役発表。

どの役柄に決まろうとも。
わたしは、わたしの器をどんどん大きくして、誰よりも大きな自分で、舞台にしっかりと、立つしかない。

ドキドキするな。
はぁ、ドキドキするな。

2022年7月15日
(文責:キャストゆうき)

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