パンドラの箱が空いてしまった時
新卒で就職をし、2年目の時。
通勤電車に乗れなくなりました。
電車に乗り、扉が閉まって動いた瞬間に、
毎回ドクドクドクと鼓動が速くなる。
次第に、めまいがして倒れそうになる感覚が怖くて、慌てて次の駅で降りて、ベンチに座る。
足早に目の前を通りすぎる通勤客を恨めしそうに見ながら、私は自宅へと引き返す日々。
今のように気軽にネットができる環境もなかった時代。たまたま女性雑誌で見つけた記事が、自分の症状にピッタリでした。
パニック障害
その後、心療内科に通院。
通院中も毎日の変わらない症状をただ話して、
薬を貰う。
治る気配もなく、時間も薬もお金も無駄だなと思いながらもズルズルと通院。
時は流れ、30才の時に今の土地へ移住してきました。最後に心療内科を訪れた時、「ここに移住したらきっと治るはずだよ。」と先生は、笑って送り出してくれました。
移住後に、結婚。2人の子ども達にも恵まれ、この間も薬は一切飲まず、先生に言われた通り、すっかり完治したと思っていました。
しかし、2020年。
コロナ渦で日常が激変。
様々なストレスが入り交じっている中、毎日懸命に生きてきました。
今年も終わろうとしている12月、とうとう私のパンドラの箱が空いてしまいました。
突然やってきためまい。
そして、動悸。
恐怖。
すぐに思い出したこの感覚。
まさかと思いつつ、怖くなって救急で病院に駆け込み受診しました。
血圧も心拍数も異常なし。
過去のパニック障害と繋がっている可能性が高くなりました。
心療内科での受診ではないため、確定はできませんが、私の中でもその可能性が高く、すっかり気落ちしてしまいました。
しかし、過去の私と今の私は違う。
子ども達を出産し、母になりました。
こんなとこで負けてはいられません。
関わっていた仕事をすべて手放し、
ストレスフリーな状態に戻しました。
これからが自分との勝負。
少し大人になった私が、どうやってパニック障害を克服していくのかこれから少しずつ記録に残していこうと思います。
過去を掘り返すことは、とても辛いですが、同じ様に悩んでいる人の勇気に繋がればと思います。