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社食を食べていて、「田舎に帰ってもいいかも。」と思った理由。


「私、日常生活で季節を感じられてない。」

社食にある”彩りサラダ”を食べながら私はそう思った。


うちの社食はサラダのトッピングが毎月変わる。

その月の旬の素材になるのだ。季節を感じるし、美味しいから気に入っている。


2月のある日、

今回のトッピングは「芽キャベツ」だった。

いつもなら何も思わず

「今月は芽キャベツか。何だかお得な気分だし春だな〜」

としか思っていなかったと思う。


だけどなぜかこの時は

「芽キャベツ。春かー。。」

・・・「私は本当の意味で季節を感じられてるのかな。」

と結構本気で考えてしまった。


腹ごしらえに、急いで一人で駆けつけた社食。

サッと食べて作業に戻るはずだった。


のに。


そこから少しの間いろいろなことに想いを馳せてしまった。

地元神奈川の田舎にいる時は

もっと“季節”というものが間近だった。

もっと、四季の移り変わりをごく自然に感じていた。


もちろん今も四季は感じられる。

天候は地元と変わらないし、

春は新緑が見れて、

冬は丸裸の木々をが並ぶ。

イベントなら、ひな祭りや夏祭りとか。


いくらでもあるはず。

だけどとても、感覚が鈍ってしまっている感じがした。

自然と自分が遠い。

そこに

色のない世界を生きているような感覚が

押し寄せて、


なんだか地元に帰って生活したくなった。

春夏秋冬、山肌の色が違って、

食べられるもの、人から貰うものも違う。

当たり前だったものが

知らず知らずと当たり前でなくなっていたこと

さらに怖い、と思った。


“都市”というのはこう言った感覚を作るのか。。。?


都市と田舎についてますます考えてしまい。


気付いたらいつものランチタイムより時間が経っていた。


「はっ、業務に戻らなきゃ。」

資料とpc片手に足早にデスクへ戻る。火曜の昼。


おわり


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