名前も知らなかった紙。
19字詰め10 行のコピーされた洋罫紙。
マス目の上に、向かい合う龍の頭。
その間に篆書体で書かれた4文字。
「山」と「石」しかわからなかった。
その名前も知らない、美しくデザインされた紙は課題の為に毎週配られた。
その紙に向かうとき、こちらもその紙に見合うものを書きたくなった。
4年前ある「先生」の没後100年に、その原稿用紙が生まれた経緯と書かれていた文字を知った。
私はその「先生」のためにデザインされた洋罫紙と出会わせてくれた「先生」に感謝をした。
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