見出し画像

名前も知らなかった紙。


19字詰め10 行のコピーされた洋罫紙。

マス目の上に、向かい合う龍の頭。

その間に篆書体で書かれた4文字。

「山」と「石」しかわからなかった。

その名前も知らない、美しくデザインされた紙は課題の為に毎週配られた。

その紙に向かうとき、こちらもその紙に見合うものを書きたくなった。

4年前ある「先生」の没後100年に、その原稿用紙が生まれた経緯と書かれていた文字を知った。

私はその「先生」のためにデザインされた洋罫紙と出会わせてくれた「先生」に感謝をした。



▼「短文バトル222」に参加しています


▼オススメ記事


好奇心を広げるための旅の資金にさせていただきます。 サポートありがとうございます。