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作中で一番不憫なのはペーター説

2024年の年末から2025年の
三が日で一気観した不朽の名作
「アルプスの少女ハイジ」

ギリ昭和生まれの私は再放送で
育った世代です。
子供の頃は
「ハイジって変だし大げさ」
くらいに思って観ていました。

大人になった今改めて観返すと、
ハイジって凄く利発で思いやりのある
素敵な女の子だったんですね。
まあ、多少暴走気味な所はあれど
言動や行動はきちんと着地点を見据えたものである事が見て取れました。

実は壮大な物語

全52話でざっくり3部構成になっています。
ハイジの成長はもちろん、
周囲の人間も徐々に変わっていくのが
見所の一つ。

  1. アルム編 前編

  2. フランクフルト編

  3. アルム編 後編

このアルム編 前編の最後でもある
18話「離れ離れに」で
ハイジは亡き母の妹、デーテ伯母様に
丸め込まれてフランクフルトへ
連れて行かれます。

おんじをはじめ、ペーターやその家族は
たちまち悲しみに暮れるのです。
その中でもひと際印象に残っていたのが、
ペーターのお祖母様。

盲目で真っ暗な日々に純粋無垢な
ハイジと言う光が現れ、
生きる望みになっていました。

良いことも楽しいことも、みんな無くなってしまった

絶望の淵に立たされたかのような言葉に、
ペーターは
ただ黙って聞いているしかないのです。

地味にひどくないか

実孫を目の前にした言葉とは
到底思えないですよね。
お祖母様もお母様も決してペーターが
可愛くない訳ではなく、
おそらく一家の大黒柱的な存在
だったのではないでしょうか。

男手はペーターただ一人

昔の日本でも同じ、貧しい地域は
子供も重要な労働力です。
しかもペーターは実父を亡くしており、
実質的な稼ぎ頭だったのですね。
それとは対照に、ハイジは現代で言う
一種のセラピスト的な役目を
果たしていたのではないかと思います。

アルム編 後編では無くてはならない存在に

そんなペーターですが、
ハイジがアルムに戻ってからは
クララや周囲の大人のサポートをする、
とっても頼れる存在として描かれています。
原作では幸せな結末になっているので、
勝手に安心しました。

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