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”感じながら動く” とは 〜効果が続くメンテナンスの秘訣〜

こんにちは、Amiです。

”肩こりがあるからマッサージへ行こう”
”最近疲れたからエステで癒されてこよう”

女性からよく聞くワードですね。
これ自体は悪いことではないですし、自分にとってそれが至福の時間〜という方には、その時間も必要なのかもしれません。

しかし、マッサージはその時は気持ちが良くても、次の日には肩こりが戻っていたり。整体には繰り返し通わないと意味がないと言われたり。

効果が持続しない経験は、皆さんありませんか?

今日は、「自分で動く」ことのメリット、効果が続く理由についてお伝えします。


まずは自分で動く、ということが大前提になります。
このとき大切なのは、自分一人でないといけないとはいっていません。

誰かと一緒にやったり教えてもらったりしても構いませんが、自分も一緒に参加するということが必須条件です。

そこで、自分ではできないという方に向けて、まずはこんな疑問にお答えします。

「自分で動く」のはどうしていいかわからない

自分で何かを決めて、継続するのが難しいのには、いくつかの理由があります。

・何をしていいか分からない
・細かいポイントが自分では意識できない
・効果を感じにくい
・楽しくない

そもそも、自分でやるといっても、効果があると実感できて楽しくできなければ、人は何かを継続するのは難しい動物なのです。

ということは、逆に効果を知って、それが長続きするメリットを知っていれば、自分でやることにも必要性を感じやすくなると思います。

そこでもう一つ大切なのは、「楽しい」「気持ち良い」ということ。


人は「楽をする」生き物です。だから、他人にやってもらうエステやマッサージは極上の時間に感じます。でも、その「楽」を手に入れるためには、自分でもできることがたくさんあります。

その中で「楽しさ」を見出すこと
これが継続するために必要な必須条件となります。

「楽しい」「心地よい」感覚が身体にどう影響するのかは、また後ほど説明しますね。ともあれ、子どもは楽しいことしかやらないのは、理にかなっていますよね。


なぜ 「自分で動く」と効果が継続するのか?

その理由は2つあります。

・自分の身体で感じながら動くから
・自分自身でやると決めたことだから

この2つの理論をきちんと説明すると、非常に難しく長い話になってしまいますが、私たちの身体を生態心理学、脳神経生理学の観点から理解すると、奥深い意味があります。

今日は簡単に... それぞれ少しだけ説明しますね。

ここには「能動性」、自ら動くことが伴います。
逆に他人に何かされている時は「受動的」、受け身の状態になります。

まず ”自分の身体で感じながら動く” ということについて。

みなさんも自ら動く時には、自分で動きやすい方向や、心地よい動き方を探しながら動いていると思います。やみくもに痛いとわかっていることをしたり、嫌なことを進んで行う人はあまりいませんよね。

その時、さらに”もう少しこっちに動かしてみたらどうかな?”と身体と相談しながら、いろんな動きを入れてみるとどうでしょう。

そういった時は、大抵自分の身体が少しずつ変化しています。

身体はその時の状況や環境に合わせて、常に変化します。

これを「自分でやる」時に応用するのです。

”感じながら動く”
その中でうまくいったことや、心地よかったことは、自然と身体が覚えています。

だから、効果は持続します!

逆に、人にやってもらって気持ちよかったことは、自分では何も考えずただ受け身の状態で得たものなので、身体は学習しません。(もちろん、その時気持ちが良いというポジティブな感情自体は良いことですけどね。)

人の脳みそは非常に単純にできていて、いつものやり方、いつもの習慣にすぐ戻ってしまう習性があるのです。

そのため自分でやって変化した時も、数日経ったら、元に戻ってしまったなんてことも初めのうちはあるかもしれません。しかし、この能動性による学習効果は、必ず蓄積していきます。

初めは何度か失敗しても、一度乗れるようになった自転車の乗り方は忘れないように、身体で覚えたことはきちんと定着すれば必ず自分のものになります。

「自分で動く」ことの効果が、少しお分かりいただけたでしょうか。


もう一つ、「自分自身でやると決める」重要性についてです。

これは意思決定が関係しています。
私たちが何かを”決める”ときには、常に理由づけがあります。

「痩せたい」「姿勢を良くしたい」「疲れをとりたい」などどんな理由であれ、自分にはこうなりたいという理想の状態であって、「自分でこれをしよう」と決めるのです。

例えば、これが人任せであった場合は、どうなるか?

「この人の施術が上手くなかったからダメだった」
「もっとお金を出せば良いかもしれない」

結果に対して、どうにでも逃げる理由がつけられるんです。

だから、上手くいっているうちは「あ〜気持ちよかった」と肯定できますが、それが期待したよりも低かった場合や、思ったより効果が続かなかった場合は、ネガティブな思考にすぐに引き込まれてしまいます。

また、他人にお金を払って何かするときは、期待値も高くなりやすい。

その期待を常に満たして継続できるほど、自分にとってぴったりの場所や人に出会えているのなら、それも自分へのご褒美としてあげても良いかもしれませんね。


そして意思決定というのは、自らの意思で「こうなりたい」「これをやろう」と決めることです。

誰かに「やりなさい」「こうするといいよ」と言われ、無理矢理するのではなく、自らそれが良いだろうと、一定の期待を持って意思決定するのです。

この場合、まず本人はできる限り「ポジティブな結果を出したい」と思って、そのようにふるまうでしょう。同じことを繰り返すのではなく、どうすればより良い結果が出るのか、自ら考えたり試したり、試行錯誤しながら良い方法を探していくと思います。

そして、その結果に対しても、比較的ポジティブに捉えやすいと言われます。

性格にもよりますが、他人の結果に対しては厳しい判断をする場合でも、自分の行った行動には肯定的な判断を下す傾向があります。

そしてここに大きなポイントがあります。

私たちの脳は、
 意思決定 → 実行 → 良い結果を得る → ドーパミンが産出 
 → もう一度やりたい、もっと上手くなりたい(報酬系)

というサイクルがあり、自分で決めたことが良い結果に結びついた時は、どんどんそれを繰り返したり、ステップアップを望むようになる仕組みがあります。

このサイクルにハマれば、自然と「楽しく」「身体が覚える」サイクルに持っていけます。

そうすれば、自然に効果が持続しやすくなり、動くこと自体が楽しく継続できるようになるかもしれませんね。


何をすれば良いのか?

これには、簡潔に回答するのは難しいのでポイントをお伝えします。

・自分がどうなりたいか
・何が「心地よい」と感じられるか

まずここまで話した内容と合わせて、考えてみてほしいのです。

重要なことは何をするかではなく、「自分で決めて」「感じながら動く」ことが最も大切なのです。

この時に、例えばどんな方法があるか選択肢を得るために、You Tubeを観たり、人に聞いたり、時には人に触れてもらってサポートしてもらうことがあるかもしれません。

どれも自分で選択した結果、感じながら動ければ、もちろん大丈夫です。
だからでこそ、インストラクターやセラピストという職業が成り立ちます。

しかし、どんな動きが効果的かを誰かに尋ねると十人十色、いろんな意見が返ってくる可能性があります。誰かが間違っているのではありません。どれも自分がより良いと思うものを勉強し、考えた結果、提案しているのだと思います。

そこで最終的には「自分が納得できるものや、自分が感じられるもの、心地よいもの」を自ら選んでほしいのです。

自分にとって「心地よい」ものは、もっと考えたり感じたりしながら、自ら自分に合う方法をどんどん探索することに繋がります。

これは頭で考えるだけでは難しく、身体を使いながら、いろんな方向に動かしてみたりして工夫していることになります。

身体は自然と環境になじむ方法を探し、より心地よい状態へ適応していく。

これが人間が自然の中で生活する上で、昔から身につけてきた本能的な感覚なのです。自然の姿に近づけてあげることが、より本来の機能を発揮できるのかもしれませんね。


さて、今日は「感じながら動く」ことについて少し専門的な内容も交えてお話しました。もっと科学的に知りたい方は、ぜひコメント欄にお書きください!

身体の不調に困っている方にも、それをサポートするインストラクターやトレーナー、セラピストのみなさんにも知っていただきたい内容です。


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