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体が弱いと結婚できないの?

おむすびの体が弱いところがすごく気になる。だから結婚は難しいと思うんだ。
そう言って彼氏にフラれた数年前、、、
結婚の話しもしていて、彼のご両親と初めて食事をする数日前のことだったけど、一気に全てが白紙になった。

どん底に落ち込んで、話そうとしても嗚咽がひどくて言葉に出せなくて友達にも話せなかった失恋。

僕は将来結婚したら共働きをしたいし、海外赴任をしたいと思っている。
二人で働いてしっかりお金を稼いで生活がしたい。
でもその体でやっていけるの?
なにか病気なの?と。

いやいや、そんなこと自分でも自分が嫌になるくらいわかってるし、気にしてるし、悩んでるし、それを好きな人に真正面から指摘されたあの瞬間。
胸がズキズキと痛んで、悲しくて傷ついて一瞬で傷だらけになった気がした。

戦力外通告を受けたかのように、私って結婚相手としては力不足なんだ。
一緒に生きていくにはちゃんと丈夫な体と、働ける体力のある人じゃなきゃだめなんだって痛感させられた。

今振り返れば、うるせぇー!
こっちからあんたとの結婚なんて狙い下げだ!
って思えるのだけど、あの頃は心の底から傷ついて泣くことしかできなかった。

それにそう思われても仕方ないと思うほど、弱い自分に私自身だって嫌気がさしていたから。


がんばり過ぎて疲れるとめまい、頭痛い、気持ち悪いに襲われて、鞄の中には、頭痛薬、胃薬、吐き気止めがお守りのように入ってた。

けど薬は全然効かなくて、一度頭痛になれば3日間は生きた心地がしないくらい痛かった。

わたしは頭痛で死ぬんだ…T_Tって何度も本気で思ったくらい頭痛がひどくて、嘔吐袋をかかえてベッドで痛いと気持ち悪いと戦って、辛くて泣きながら耐えていた。

彼と付き合っていた頃、遠くに出かけたり旅行へ行った翌日はやっぱり具合が悪くなった。
会社は休めないから、遅刻させてもらってめまいが落ち着いたタイミングで、ほんの少し残る吐き気と真っ青な顔色で出社した。
出社したからには手を抜くわけには…って全然具合なんて悪くありません!て顔してスマートに取り繕う自分にも疲れ果ててたあの頃。

明日は元気に会社に行けるのだろうか。
どうしてこんなにもすぐ疲れてしまうのか。
ポンコツすぎじゃん私。って、すぐ体調崩す自分が本当に情けなく思ってた。

こんな自分が少しでも元気になれるようにって休日のウォーキングや、ヨガに通った。
昔から料理が好きなのも、手作りで栄養たっぷりのご飯を作って健康な体でいたい。そんな気持ちだった。

それでも疲れに弱い私は時々体調を崩してた。
彼と別れた後は、結婚って体が丈夫じゃないとできないのかな…って思ってた。

体調崩すたびに、こんな自分じゃだめなんだよ!また大切な人ができても嫌われちゃうよ。って思ってた。

その恋から数年間、誰にも恋することなく、恋がしたいと思うこともなく、ただひたすらに自分の心が傷つかないように、自分のことだけを大切にして生きてきた。

あの失恋を機に、一番辛かった頭痛をどうにかしなくちゃ!と思って、脳神経外科に通うようになった。

いくつかの薬を試して、この薬を飲めば数時間で頭痛が良くなるという自分に合う薬に出会えた。これまでの苦労はなんだったんだ!って思うほど、劇的に頭痛の辛さから解放されたし、吐き気だってしなくなった。

もっと夜はドラマを観たりYouTubeを観たり
夜更かしを楽しみたいけど、早く寝てなんとか毎日元気に仕事をこなしてる。

時々疲れてめまいがしてしまうけど、それは体が頑張り過ぎだよと教えてくれているのだと思う。

体が丈夫じゃないと、結婚すらできない、家庭の戦力になれない、価値のない自分だと思ってしまっていたけど、今はやっとそんな思考から抜け出せた。

時々あの時の失恋を思い出して、胸がぎゅっと痛くなる日もあるけれど、気にすんな私!と思える。

体調を崩しやすいわたしは、同じように体が丈夫じゃない人の気持ちを心から理解できるし、少し休んでって労わることができる。
辛いよね、気にしないで、辛い時はお互い様だよって言葉をかけてあげられる。

体にやさしい手料理を自分のために、大切な人のために作れるし、おいしいって幸せな顔を見れたら私もしあわせ。

健康でいようってジムにも行く。
体は丈夫じゃないけど、心はいつだって元気で。毎日笑顔でいっぱいの日々を過ごせるし、目の前の人を笑顔にしたいって微笑みかけることだってできる。

これのどこに価値がないのか。
ちゃんと私には価値がある。
これが私だ!今ようやくそう思えるようになった。

男性に出会っても、体調を崩しやすいことを知られたくない。
がっかりされたくない。
そう思っていたけれど、私の全てはそれだけじゃないから、これからも胸張ってありのままの私でいよう。

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