客にキレられた
近所の某チェーン飲食店でアルバイトをしている。
先日始まった新メニューはとても人気で、今日だけで何回そのメニュー名を叫んだか分からないほど。
なぜ叫ぶのかというと、
・オーダーは声に出すルール
・店内うるさすぎ
・後半は声出さないとやってけないから
である。
この新メニュー、お客さんからしたら魅力的かもしれない。
しかし、店側、アルバイトとしては超絶面倒なメニューなのである。
定番メニューは、混雑度にもよるが5分から15分ほどで提供出来るようになっている。
少し面倒なメニューは、それにプラス5分ほどだろうか。工程が面倒というよりかは、用意する食材が多く、そのひとつでもやり直しになってしまうとその分遅れてしまうからである。
ここに現れた超絶面倒なメニュー。
まず、用意する食材は面倒を通り越して○意が湧くレベル。チェーン店なのでもちろんマニュアルがあるのだが、他のメニューよりも圧倒的に枚数が多い。
そして工程。もちろん多く、さらに面倒。
定番メニューなら盛り付けは1→2、と単純なのに対し、超絶面倒なメニューは5ぐらいある。倍以上。考えた上層部に文句を言いたい。
この超絶面倒なメニューが現れるとどうなるのか。
定番メニューも提供が遅れるのである。
当たり前のルールとして、先に受けた注文が優先 というものがある。もちろん臨機応変に対応した結果、順番が前後してしまうことはあるが、基本的には順番に対応していく。
そこに連続で超絶面倒なメニューが入ることにより、いつもなら5分で提供出来るメニューに20分かかってしまう。それが積み重なり、ディナーの1番混む時間帯は「お待たせ」してしまうお客さんが増える。
お待たせしました。
タイトル回収の時間です。
私のポジションは、レジとテイクアウトの注文・受け渡し。
袋に包まれた状態で商品をバイト仲間から受け取り、「○○番でお待ちのお客さま〜お待たせいたしました〜」と叫び、中身を一緒に確認し、渡す。
いつものようにバイト仲間から商品を受け取り、その方は予約の方だったためお名前で呼んだ。
接客業を長くやってると分かる。
「あぁ、この人キレるな」と。
案の定そのお客さんはキレ始めた。
予約したのに15分も待たされた、と。
超絶面倒なメニューを数個頼んだその客に謝罪し、中身の確認をお願いするがもちろんキレ続ける。
「本日大変混み合っておりまして、」
なんて見りゃ分かることを話したって相手には通じない。
そしてパターン通り
「店長を出せ!」
と言ってきたので、キッチンで超絶面倒なメニューを作り続けている店長を呼び(そのせいでさらに他の人への提供が遅れる)、私も横にいるべきだったのだがレジに人が来てしまったため離脱。
チラッと確認すると、結局その客は商品を確認せずに奪うように持って帰っていく様子が見えた。
店長に小声で
「気にしなくていい」
と言われたし、実際気にしてたらこんなバカ忙しい飲食店でバイトなんてしてらんないんだけど…
文句言うなら現場のことを考えずに超絶面倒なメニューを推し、そのくせデリバリーやらなんやらで店内・テイクアウト以外も忙しくしやがった本部に言え。こっちは現場で出来る工夫はやり尽くしてんだわ。
とは思ってしまう。
どうせバイトが言ったって聞いてくれないし。
だったらお客さまの御要望として伝えて欲しいわ…
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