【終ヴィルFD】終遠のヴィルシュEpiC:lycoris Encoreマティスルート感想
【ネタバレを含みます】
マティスルート救済ED後日談のネタバレも含みます
Encoreのマティスくん過酷すぎるだろ…(白目)
プレイ中ずっと「どうして…どうして…?」って呻いてた。
セレスちゃんが過度に優しくて受け入れがたかったのに加えてマティスくんの所業がエグすぎて終始ドン引きだった。
どうしてこんなことになってしまったんだろう…
死んだと思われていた死刑執行人が再登場した場面から物語がはじまる。
前作のマティスくんは屋敷にとどまり続けていたが今作は死刑執行人を追うべく家出を続行。この行動はジャンも予想外のようだった。
「邪魔をするなら殺す!!!」と本気の殺意をみなぎらせているマティスくんに対し、セレスちゃんが「邪魔をしなければ一緒にいてもいいですか…?」と語りかけていて無尽蔵すぎる優しさに眩暈がした。
「今のマティスくんを一人ぼっちにさせてはいけない」と感じてそばにいることを選んだのか…美しい愛だねぇ…私にはムリだわ…よくアドルフは許可したな…
マティスと行動を共にすることになったセレスは雑用係よろしくマティスに顎で使われていた。
マティスくんがシアンさん化してきたよ~~~😭😭早く元に戻って…
天使みたいに優しいセレスちゃんが雑に扱われているのが悲しい。何されても笑顔で受け入れちゃってさ…こんな光景、アンクゥが見たら泣くよ????
マティスくんも「こいつ…自分を殴った男の横で能天気に寝るなんてどういう神経してんだ??」と困惑していて「ほんとにな…」と思った。
マティスくんの方がセレスちゃんよりまともな説、あると思います。
このルートのセレスちゃん、あまりにも優しすぎてイヴルート前半のイヴみたいな得体のしれない空恐ろしさがある…
家出していてカミーユの調整が行き届いていないため、いろんなマティスくんが入れ替わり立ち代わり現れては消えていった。
マティスくんは多数の人格で形成されているから「優しいマティスくんじゃなきゃいや!!」って言っちゃったらおしまいなのはわかるんだけど、私はオリジナルのマティスくんの綺麗な感性が好きだったので「お前じゃないんだよなぁ…」と遠い目をしながらディスプレイを見つめていた。
そして訪れる3章ラスト。
腹をかっさばいてうっとりしているマティスくんがあまりにも怖すぎてゲームを投げそうになった
前作の悪趣味だった演出がグレードアップしている!!!!!
いやああああああああああ!!!!!!!!!こんな上位互換はいらない!!!!!!!!!!
窮地に駆けつけてくれるイヴくんが頼もしい…😭
はあああああイヴくんたすけてもうこのゲームいやだ…
こんな凶行やらかすとかさ…もう幸せな日常取り戻すのぜっっったい無理じゃん…心神喪失で許されるレベルじゃないよ…何を見せられているんだ私は…
ていうか前作リュカ先生でもみたよこの展開…
リュカ先生は、罪を認識しながら自分の意思で死刑執行人やってたけど、マティスくんは完全に不可抗力じゃん…
「これはある男の勝利の物語である」って言ってたけどほんとうか???それは果たしてマティスくんなのか???どう着地するんのこれ…
マティスくんを魔改造したカミーユが「ここまでうまくいくとは…実験は成功しているな」などとドヤ顔をしていたので腹が立った
いっぺんsんで来い
マティスを失うことに口惜しさを感じているようだけど、今さらそんな人間アピールしても私は許さないからな…!!!!!!!
■囚われの章 ED2
配達人人格のマティスくんはクロード家の地下牢でセレスちゃんを大事に大事に飼っていた。
配達人マティスの口から出てくる労りの言葉は怖くも温かい。
声優さんのちからってすげー…
2度にわたりこの狂気の人格と向き合うことを強いられた声優さんに同情するとともに、あまりのはまりっぷりに感動した。プロだ…
「君を殺す代わりに他の女を殺しにいくね♪」と出かけようとするマティスくんに対してセレスちゃんが震えながら「他の女を見ないで、私のことを独占してほしい(意訳)」と言っていてなんとも言えない気持ちになった。
マティスの殺意を愛だと解釈し、それを受け止めることがセレスなりの愛情表現ってことなんだろうな。
「マティスくんにとって殺しが愛だというのなら、私は愛しい人からそれを独占したいと思うのだ」
「不器用な愛も、暴力的な愛も。彼から贈られるかけがえのない宝物」
と言っていて、言葉の意味は理解できたけど心がまったく追いつかなかった。ソウデスカ…
セレスちゃんが死の間際に「他の形であなたの愛に応じたかった…愛してほしかった…」と零していて、ようやく見えた切なる本音に崩れ落ちそうだった。私もまっとうな結末に行きついてほしかったよ…
どんな姿になっても愛し抜く、というふたりの姿勢は美しいのかもしれないが、私の感性は薄汚れているので「愛しているからこそ離れた方がお互い幸せになれたんちゃうか…」と思ってしまった。
すべてが終わった後、牢の中でマティスくんが「セレスはどんな僕でも愛してくれると知っているから絶望はない。あなたに会いに行くまでの間にあの小説の続きを考えておくよ」と笑顔で言っていて「私のマティスくんはそんなこと言わない!!」ってキレそうになった。
人に迷惑をかけるのが嫌いで、セレスちゃんが傷つくことを何よりも恐れていたマティスくんが厄介人格に取り込まれてぐちゃぐちゃになっていく…
「私が好きなあなたでいてくれなきゃやだ!!」っていうのはわがままかもしれないが「どんなあなたもまるごと愛して受け入れます」もある意味思考停止だったと思うんだよなぁ…
じゃあどうすればよかったんだよ、って言われると答えが出ないんだけど…純真無垢なふたりが薄闇で命を散らしていく姿があまりにも悲しくて、もっとマシな未来を手繰り寄せることができたんじゃないかって考えてしまう。
やったことも凶悪かつ被害が甚大なのでなんも言えない。巻き込まれた人たちが気の毒すぎる。
そしてなぜか一番責を負うべきカミーユがちゃっかり罪を逃れている…カミーユゥゥゥウウウウ許せねぇぇぇぇぇええええええええ!!!!!!
「これはある男の勝利の物語である」って言ってたけどお前のことかよ!!!
お前の勝利になど興味がない!!!
私はオリジナルのマティスくんと恋愛がしたかった!!!!!!!
FDなのに、ほとんど別人格のマティスくんが出ずっぱりだった!!どういうこと???????
なんかさ「ラーメン屋に行ってラーメン頼んだら素麺が出てきました」みたいな釈然としなさがあるんだよ…
作り手に「これがうちのラーメンなんです!!」って言われたら、そうですか…って言って食べるしかないけどさ…
ちがう!!!!!!これじゃない!!!!
って叫びたいよ私は…ラーメンが食べたかったよ…マティスくん…
■配達人の章 ED2
章の名前が配達人の章、なんですけど…
惨劇の予感しかしねええええええ!!!もうやめたい…
嬉々として女を殺しに出かけるマティスくんを見たカミーユが「もう俺には制御できない…」と言っていてぶん殴りたくなった。ちゃんと手綱握っとけや…お前が始めた物語だろ…
セレスちゃんは「犠牲者をこれ以上増やしてはいけない」という思いで、必死にマティスに食らいつく。
血だまりにたたずむマティスくんに向かって「あなたが殺しをやめないなら私はここで自死します」と言い放つセレスちゃんの凄みに圧倒された。
「マティスくんは私のことを愛している」と確信をもっているからこその発言なんだろうけど「私の言うこと聞かないなら今すぐここで死ぬから!!」って凄まじい脅し文句じゃない?
マティスくんの陰に隠れがちだけどこのルートのセレスちゃん、なかなかすごい。
「新たな被害者を出さないよう、あなたを殺して止めます」というセレスちゃんの言葉に大歓喜するマティスくん。「共に殺し合い、心ゆくまで愛を伝え合おう」などと言いナイフを振りかざすマティスくんを見て私は「終わった…」と天を仰いだ。
嬲り殺しにされるかと思いきや、セレスちゃんも頑張って応戦していた。
セレスちゃんにブッ刺されたマティスくんが「痛いけど気持ちいいーーー!!」と言っていて、こいつはだめだ話が通じねぇ死んでやりなおすしかない、と確信した。理解の範疇を越えすぎている…
さすがのセレスちゃんも心が折れかかっていたが、終ヴィルのヒロインなのでただでは死なない。
「お互いが見えていない愛なんて認めるものか」と心を奮い立たせて「私の名前を呼んで愛してる、と言ってくれるまで死にません」とマティスくんに語りかける。
すると、マティスくんの様子が豹変して涙を流し始めたので私は度肝を抜かれた。
「会いたいよ、どこにいるの…?
声はするのに真っ黒な醜い感情にすべてが塗り潰されて何も見えないんだ…」
ここであの小説のエピかぶせてくるのやばくない??
狂気の中でセレスを探し求める痛切な叫びが胸に刺さる。
マティスくんのことずっと白い目で見てたけど、彼の中には確実にセレスと穏やかな時を過ごしたマティスくんもいるんだ、ってわかってしまってもう……ウッウッ…どうしたらいいんだ私は…
セレスからの愛を受け取り、マティスくんは刃という名の愛を振り下ろす。
どう考えても歪んでるけど最後の最後で心は通じ合っていたのかなぁ…狂気に蹂躙されながらも愛を貫き通した二人でした。
ここで終わればよかった。
肉塊と化したセレスちゃんと発狂するマティスくんなんて見たくなかったんですけど!!!!!!
こんな死に方、嬉しいのかよ… 満足なのかよ…
誰が!!!誰が喜ぶんだよ!!!!うわああああああああああ!!!!!!!!!
「マティスくん…犯した罪にちゃんと向き合わないとだめだよ?」ってせせら笑う制作陣の姿が目にうかぶ…
一番罪を贖うべきカミーユはなんの謗りも受けていないんですけど!!??
なぜ愛を貫き続けたセレスが敗北して、過去のロザリーに固執し続けるカミーユが大勝利してしまうの!!??
こんな結末、認めるものか……
終ヴィルの製作陣は一回ファンディスクって言葉の意味を調べてこい!!(怒気)
■配達人の章 ED1
マティスくんに嬲り殺しにされているところに颯爽と現れるアンクゥ😭😭😭
助かったぁああああ~~~!!
傷を負ったマティスくんを助けようとするセレスちゃんを見たアンクゥが「彼を救おうとするのか?ここで死なせてやったほうが、救いになると思うのだが…」と言っていて「そうだそうだ!」と思った。
セレスちゃんは「犯した罪を知らないままでいてほしくない、一緒に罪に向き合ってそれでも耐えられないのなら一緒に死にたいんです」と言う。
言っていることはまっとうに聞こえるけど、罪なき人格に罪を負わせるの残酷すぎないか…?
囚われの章 ED2のマティスくんとか、牢に入ってたけど罪を贖う意識全然なかったしな…頷けないわぁ…
と思っていたらマティスくんが自分の目を刺していたのでびっくりした。
包帯マティスくんのスチルめっっちゃ神秘的でしたよね。美しすぎる…
牢の中のマティスくんが
「どんな代償を払っても僕はあなたを殺したくなかった」
「殺意じゃなくて、ちゃんと言葉で愛していると伝えたかったんです」
「真っ暗な世界でもあなたが隣にいてくれれば何も怖くない」
と言っていて、私が好きだったマティスくんがやっと帰ってきた…って泣きそうになりました。
ほんの僅かな光がとても尊い…
これを見るために終ヴィルやってるんだよなぁ。
ここに収束するための絶望だったんだね。遠かったよ…
「私が彼のペンとなり、マティス・クロードの物語を世界に広げていくのだ」って文章がまた泣ける…
マティスくんの世界を広げるのはセレスちゃんだけだし、セレスちゃんもマティスくんのために生きていくのだろう。
閉ざされた世界で光を紡いでいく二人は、スチル的にもシナリオ的にも前作救済EDの対になっているようで趣深かった。
途中投げそうになったけど、マティスくんがマティスくんらしいまま終わるEDがちゃんと用意されていてほっとしました。
■囚われの章 ED1
セレスの生を蹂躙するマティスくん。あと1歩で殺せる、ところまできて「殺しても殺さなくても、僕は永遠にあなたから引き離されてしまう…」と苦しみはじめる。
悲嘆に暮れるマティスくんに対しセレスちゃんが
「あなたがどんな選択をしようとも私は死にます。離れ離れになるのが怖いなら一緒にいましょう」
「あなたは私を殺すんじゃなくて、誰にも邪魔されない場所に連れて行ってくれるだけ」
と言っていてじんときた。マティスくんがくれた綺麗な感性が確実に受け継がれている…
お互いの胸に短剣を突き立て、終焉を迎えるふたり。
結末は悲劇そのものなのに、悲壮感はなかったな。BGMがいい仕事をしていた…
マティスくんが「最期まで僕を独りにしないでくれてありがとう」と言っていて、セレスちゃんの愛が救われた…って泣きそうになった。
純粋で優しい二人に似つかわしくない、暗がりで終えた寂しい幕引きだったけど、下手に生きながらえるよりずっと幸せな終焉だっただと思う。
後日談でカミーユがロザリーとの平穏な日常を取り戻していて、てめぇええええええ許せねぇええええええ!!と怒りが再燃した。
お前は光を得るな!!暗黒の世界に帰れ!!!
いやまじで全EDカミーユ大勝利してるな!!!!?????
お前のためのFDじゃないんだよ!!!!私は一体何を見せられている!!!!???
カミーユとロザリーの不幸を望んでいるわけじゃないんだけど、子供であるマティスくんの生を踏みにじって幸せをつかみ取っている様に凄まじいグロさを感じてしまってなんかダメだったわ…
以上です。
いやぁ…まだマティスくんの前作後日談とEncoreしか見てないんですけど、ヤバいですね。
FDだからね、「前作のアレを乗り越えた人たちだから…大丈夫だよね★」って思って色々盛り込んだんだろうけど割と大丈夫じゃない。
前作を凌駕する絶望をめいいっぱい浴びて私は狂いそうだよ…
他のキャラは一体どうなってしまうの…?特にリュカ先生が怖いんですが…
しばらくポケモンに逃避して心を落ち着けようと思います…