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翔んでダナン〜1日目〜

いつのころからだろう、定期的に旅に出ないと
体中に澱が溜まるようになってしまったのは。

生活している場所から遠く離れるほどに
生き返るような気がしてくる。

ホテルとホテルを移動し、
見慣れたレイアウトの部屋に入ると
どこかほっとしてしまう。帰って来たのだと。
東京での生活が非日常で、この旅から旅へ、ホテルからホテルへと移動していることが真の人生なんじゃないだろうかと思ってくる。
(ずっとこのままこうやって移り続けるんだろうか。)

旅がデフォルトでそれ以外がそうじゃない感覚にすらおちいってくる。
でも本当はそうじゃない。
人生の休憩地、ありとあらゆる結論の先送り、しばらくの間の見て見ぬ振り、早送りした日常を意味を付ける脳内リピート、膨大な思考の時間。違う言語に身を置くこと、さらに今以上にどこの誰でもなくなること。そして静けさ。
それを、合法的かつカルチュアリーに出来ること。いつか日常に戻ることを担保にして。それがわたしにとっての旅というもので、束の間の、かりそめの美しさなのだ。

さてそんなわけで遅めのGW、令和最初の(まだ言ってる)
3月からのすべてのゴタゴタとトラブルを忘れる旅!
飛んでダナン&ホイアンを振り返ろうと思う。

1日目

意識朦朧としながら、6:20の成田エクスプレスに飛び乗り、8:00前に成田空港へ。すべては10:00発のベトナムエアラインに乗るために!(去年国内線にまんまと乗り遅れた前科者ゆえ、成田空港への広さを舐めてはいけないのだ!)

アオザイ姿の笑顔のCAに出迎えられ機内へ。乗れた!!!
パキっとしたネイルの色と鮮やかなメイク、慇懃無礼にならない細かすぎないサービスが海外エアラインのCAの醍醐味。そしてこのエアライン、エコノミーでもシャンパンが飲めるのだ!(あ、その代わりデジタルなサービスは現時点ではなし。本かタブレットは必須)
旅のスタートを祝してシュワシュワな一杯を。甘くてやや舌が痺れるチープな感じも縁起物だからよし! そして今回の機内本は《綾瀬まる 骨を彩る》。かさぶたのじゅくじゅくする部分だったりとか、もう消えた傷みがふいに頭をかすめるような、エモーショナルな一冊で普段刺激されないようにしてる部分をついてくる。こんな昂りはやっぱり旅のはじまりにふさわしい・・・と思いながら眠りに就く・・・

まぁまぁな機内食を食べ、いよいよ着陸。
飛行機を降りるとムワっとする暑さが。そうこれ、この熱と匂い。これを求めてここに来たんじゃないか!!

エクスチェンジを済ませ、一歩空港の外に出ると群がってくるタクシーの運転手たち。そういえば友達情報やネットとかガイド本でタクシーアプリをどうたらと言われてたような・・・と思い出しても後の祭り。日常的に英語を使う仕事に就いている相方のメンツを潰さないように、ウーバーとか紙のプラカードを見せて、正規提携を主張してくるこの車に乗ってもいいんじゃ…?!とおずおず提案してみるも却下。普通の空港外に待機しているタクシーに乗ることに。餅は餅屋、旅慣れと英語力で上回る人には巻かれよう・・・

そして一路、ホテルへ。今回の宿は《メリアダナン》。値段も適正で安い。でもケチらずゲストルームじゃなくコテージタイプのプレミアムルームにすればよかった。部屋によるのかもしれないけど、オーシャンビューには程遠くベランダも無し。バスタブも。リゾートはちょっと奮発する心意気がないとね・・・

でもそんな憂いも、水着に着替えてビーチに駆けていけば(イメージです)すぐに霧散!プライベートビーチにインフィニティプールが二つ、一つはバーが併設というかバーもインフィニティ。泳いでそのまま飲める。

夜までプールサイドで寝て、起きたらちょっと泳いで、喉が渇いたら飲むの最強ループを楽しみながらダナン1日目の夜は更けていくのだった。



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