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先のことが想像できないときは
受験で進路を決めなくてはいけない。
小学校を卒業したあと、中学受験をするかどうか。
中学校を卒業したら、就職するか高校へ進学するか。
高校はどこにするか。
夜間学校に通って昼間働くか。
自分は仕事ができるのか。このままの仕事でいいのか?
家庭は?自分のやりたいことは?パートナーとは?
まだまだ先のことなんて何も想像できないのに、人生すべてが決まってしまう気がして、不安にかられる毎日、どうしたらいいの?というあなたへ。
すべて無視したっていい。
定時制高校もあるし通信制もあるし、勉強だけならWeb教材で自己学習もできる。
昼に学校へ行って、夜は部活に明け暮れたっていい。帰宅部としてぼーっと過ごすことも全然わるいことじゃない。
私の知人には、高卒認定をうけて薬学部のトップの成績で卒業した人もいます。その人は数学を近所のおじさんと仲良くなって教えてもらったそうです。
まわりの大人は、きっといろんなことを言うでしょう。
将来をよく考えたほうがいい
広い視野を持ったほうがいい
好きなことをしたほうがいい
得意なことをしたほうがいい
仕事に期待しすぎるな
理系なら食いっぱぐれないだろう
すべて無視したっていいんです。
そう言っている先生も、先輩も、親も、親戚も、きっと有名な本の著者だって、
あなたと同じように迷い、決断し、また迷っています。
いまは苦しいかもしれない。
やりたいことと手の届くことの差に、絶望しているかもしれない。
それでも、成長しようとか、なにかできることを増やしたい、チャレンジしたいことがあるのかもしれない。
無理に今決めなくたっていい
決断が重すぎると感じているなら、無理に今決めなくたっていい。
明日、学校を辞めるのではなくてまずは休んでみればいい。
具体的には、学校の先生に連絡するのだけれど、それはなかなかハードルが高い。そしたら、同級生とか年の近い先輩とかに連絡するでもいい。あるいは、連絡しないで寝過ごしたって、人生終わるわけじゃない。
-仕事のことをそんなに深刻に考えない。
-自分のことをそんなに深刻に考えない。
-将来花咲くあなたに今伝えておきたいこれだけのこと
--ペギー・バラード著 ディスカヴァー21編集部訳
マイペースに進んでいけばいい
友達と疎遠になるかもしれないし、
病んでしまった人として、はれものに触るような扱いをうけるかもしれない。
それでも、新しい出会いがあります。
それは来週とか、来月とか、そんな近い未来ではないかもしれないけれど、
じっくりマイペースに進んでいけばいいです。
-恐れを感じることもしばしばだろう。
-でも、立ち止まってはいけない。
-そのまま進みなさい。恐れをいだいたままで。
-恐れが永遠に続くわけではない。
--将来花咲くあなたに今伝えておきたいこれだけのこと
--ペギー・バラード著 ディスカヴァー21編集部訳
今は頭の中で想像しているだけ。
なにかと真剣に取り組むあなただからこそ、
なにかと深刻に考えて消耗してしまいがちですね。
でも、今は頭の中で想像しているだけ。
何も大きく物事は動いていないから、大丈夫なんです。
-現実を、
-悪い想像に引き渡してはいけない。
--将来花咲くあなたに今伝えておきたいこれだけのこと
--ペギー・バラード著 ディスカヴァー21編集部訳
決断に迷ったら読んでみても良い本
そんなときはこの本に立ち返ってみたらどうだろう。
最後に、この本をわたしに教えてくれた高校の司書さんへ。
いつも悩んだら図書室でお話を聞いてくれて感謝しています。