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自己紹介: あめしき@02文庫

 さて、noteの更新を始めて1ヶ月半が経ちました(2021年11月現在)。
 先日の連載小説「独り連歌(全4話)」のアップで、当初から想定していた「ショートショート」「短編小説」「連載小説」「雑文」の4カテゴリでの記事のアップもできました。
 この辺りで、少し自己紹介でもしてみます。

 初めまして、「あめしき」と申します。noteでは、ショートショートを中心にオリジナルの創作作品をアップしています。
 僕の作品を読んでくれた方、読んでは無いけどひとまずこのページに訪れてくれた方、ご縁のありました全ての方々、ありがとうございます。
 普段は会社員をしているのですが、プライベートの自己紹介をしても仕方がないと思いますので、小説創作のきっかけやこれまでの経歴など、少し書いてみようかと思います。

小説を書き始めたきっかけ


 なんてことはなく、小説を読むのが大好きだったからです。
 初めて自分で読むようになったのは、絵本を除くとエルマーの冒険あたり。小学生中学生あたりでは、ホームズシリーズや怪盗紳士シリーズ、赤川次郎、一部の古典純文学、ライトノベルはフォーチュンクエストだったり魔術師オーフェンなんかをよく読んでいた気がします。中学生時代が最も読んでいた時期で、年間300冊ぐらい。

 そんな時代に、変な子供だった僕はそれまでの貯金を使って、11歳で株取引を始めました。本は図書館で借りることが多かったし、そんなに使い道が無くて貯まっていたのです。
 そしてビギナーズラックか、1年間で利回り200%を超え数十万円ほどの利益が出ました。しかし当然、使い道はあんまり無い。当然です、使い道がないから投資に回したので。
 迷った結果、僕は当時、今とは比べものにならないほど高級品だったパソコンを購入しました。なんとなく、使えるようになっておいた方が良いと思ったようです。

 さて、なんとなく買ったパソコン、何に使おう。
 色々考えてやり始めたのがゲーム制作と、そして小説書きだったのです。

小説創作の経歴


 そんなきっかけで書き始めた小説、これまで読者としては大量の作品を読んでいます。中学生だった僕は当然、傑作が書けるつもりで書き始めます。

 でも、全然書けない。

 大まかなストーリーは思いついていても、それを文字に落として行くテクニックが足りないし、なんせ面倒くさい。なんとなくストーリーは見えていて、書きたいテーマもある。でも全然書けないのです。
 あらすじを考えては書き始めてみて、完成できずに諦める。結局、中学校時代は1作も完成できずに終わりました。そして高校時代は体育会系の部活に打ち込んでいたこともあり、小説を書こうとすることも無くなっていました。

 そして大学時代。文系のモラトリアム大学生だった僕は、本を読み漁っていました。好きだった作家の中に、ショートショートの神様、星新一もいました。
 そんな中で、ふとショートショートのアイデアが閃いた瞬間があったのです。
「あ、こんな話、面白いかも」
 アイデアは思いついても小説を完成させたことの無い僕。しかしショートショートなら? 今思いついたアイデアを形にすることができるんじゃないか?
 初めて書いたショートショートは、丸1日かけて完成しました。小説を書こうと思ってから7年とか。初めて自分の作品が完成した瞬間です。

 その喜びで調子に乗った僕は、初めて書いたショートショートを賞に応募します。小説現代ショートショートコンテスト。元々は星新一氏が審査員をしていましたが、その時にはすでに亡くなっておられ、阿刀田高氏が審査員を務めていました。
 何を間違ったか、何かの運命か。まさかまさか、僕の初めて完成させた作品は入選し、小説現代に掲載されることになります。掲載料の3万円もついてきました。その時の作品が下記の「記憶屋」です。

 書いた作品を知らない誰かに読んでもらい、評価してもらう。僕はこの快感にハマりました。自分だけで楽しむわけでも、仲間内に見せるわけでもなく。公開して、評価されることが楽しい。批判も賞賛も嬉しい。
 そこが原体験なので、僕は「書いているだけで楽しい」わけではなく「書いたものを読んでもらい、反応してもらうのが楽しい」というスタンスで小説を書いています。
 さらに言うと、「自分が書きたいもの」でも「読者が読みたいもの」でもなく、「自分が読みたいもの」を書こうと思っています。

 大学時代はその後、同じく小説現代や、SFマガジン、コバルトなどに複数回ショートショートを掲載してもらい、大学生としては嬉しい金額を頂きました。
 読んでもらう場所を求めて、Webサイトを開設し、当時流行っていた「テキストサイト」界隈で活動もしていました。創作系テキストサイトという扱いでした。テキストサイトコンテスト(通称テキコン)とか、覚えている方いらっしゃいませんか。

「読んでもらう場所」も得て、大学時代は小説書きに没頭していました。しかし就職して、忙しさの中で段々と創作から離れ、年に1本か2本、SNSにショートショートを書くぐらいになってしました。

noteを始めたこと


 社会人として一定の立場もある現在ですが、熱中できることはない、と感じることもありました。もちろん仕事のやりがいもあり、そこに自分の価値を見出すこともできますが、これはなりたかった自分かな、と思うこともある日々。

 ある日、同じ歳の飲み友達と2人で飲みに行く機会がありました。一人でもフラッと飲みに行く僕は、全く違うジャンルの友達も多く、彼は飲食店で働きながら、絵を描いている人でした。
 金にならなくても絵に対する情熱を語る彼の話を聞きながら、あ、こんな情熱をかけられるものをやりたいな、物語が書きたいな、それを誰かに読んでもらいたいな。そう思いました。自分の中に溜まったものを見ると、小説のネタになりそうな知識や経験が、使われないまま転がっていました。

 正直、今から小説家になろうとか、何かをなそうとは思ってはいません。でも、読んでくれたあなたの心がほんの少しでも動かせるのであれば、それに対して反応を少しでももらえるのであれば。大学時代に続く2回目の、僕が創作に熱中する時期になるんじゃないかと思いました。
 大学時代が1回目なので、このページを02文庫と呼んでみました。あと、名前のあめしきとも掛けています。「02」 = 「れい、にー」 = 「rainy」文庫。

 外に出かけることのできない雨の日、そんな時間を、少しでも僕の小説を読むことに使ってくれたら嬉しいです。

 さて、つらつらと自己紹介を書いてきました。
 今後も「読まれるための小説」を書いていきたと思います。時代としてもnoteという場所にとっても、短い小説が好まれるかな、思っています。でもまあ、色々と書いて行こう。

 僕が書いたものをお手に取って頂ければ、楽しんで頂ければ、さらに反応を頂ければ、こんなに嬉しいことはありません。
 今後ともよろしくお願いいたします。
 もしよろしければ、↓にショートショートをまとめたマガジンを置いておきますので、覗いてみてください。

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