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約70年前のREDWING
自分のワードローブの中の最高齢といいますか…
1950年代半ばのブーツを、ひょんな事から手に入れたんですよ。
ホントね、手に入れた時は「なんじゃ?このレッドウィング…」でしかなかったです。
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「8インチハイトのモックトゥ」
しかし877にあらず。
877ならクォーターに一直線に前から後ろへステッチがドーンと伸びてますが、コイツはソレもなく875のような羽根の縫い付けステッチのライン。
しかしカウンターはアイアンレンジャーの如く外貼りでトップまで伸びたデザイン。
スタイルNo.も何も不明な状態でした。
調べたけど、出てこないんですよ…
ネット上にも。
散々探して結論が出ず…
もう有識者の御力を借りるしかないと、元レッドウィング・ジャパン代表の鈴木理也さんにDMを送ってみました。
程なくして「56〜57年辺りに製造された816というモデルじゃないですかね」と、お返事を頂きました。
816?
そういうモデルがあったんですね…。
鈴木先生、本当にありがとうございました。
…という事でインスタで同じスタイルNo.のブーツを探したところ、自分を含めもう1人だけお持ちの方が居られました。
インスタ以外も色々と探しましたが、私の一足と、その方の一足しか見当たりませんでした…
なんと、どちらも日本に現存している状態。
レッドウィングのブーツは日本に於いてファッション的趣向が強いのですが、本国アメリカでは作業靴の要素が強い為履き潰されちゃってるんでしょうね…
ウチにやって来てからは丸洗いとオイル補給、ソレから革表面の乾いて薄らヒビになってきている銀面をペーパー掛け…その後クリーム塗布からの磨き作業。
数日掛けて復元作業しました。
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なんとか艶が出るまでにはなりました。
たまには履くようにしてるんですが、アメリカのハッピーなリペアが施されてるので、かなりウェルトが削られてます。
もし次ソール交換という事になれば、ウェルトも交換しないと出し縫いが出来ない状態です。
オリジナルパーツを維持して、このヴィンテージブーツを保存するとなると、パーツ交換は避けたいところです。
なので、履くためのブーツでなく歴史的アーカイブとして残す意味で履かないようにしてます。
縁あってウチにやってきた古靴ですが、レッドウィング好きの私がこの様な超レアなレッドウィングのブーツを持つ事が出来ているという幸運を噛みしめながら、大事に保存しようと思います。
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