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速くて白いハヤヤッコ

 アルゼンチン共和国杯で一着になったハヤヤッコさんを現地観戦したときの日記です。

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 推し馬のハヤヤッコがアルゼンチン共和国杯(東京・芝2500m・左回り)に出走予定だと聞いたとき、私はハヤヤッコに絶対に会いに行こうと決意した。
 ハヤヤッコをこれから知る人に簡単に説明しよう。ハヤヤッコはサラブレッドでは珍しい毛色の白毛の馬であり、あの白毛の女王ソダシのいとこにあたる8歳の牡の馬である。
 2019年のレパードステークス(G3・新潟・ダ1800m)と2022年の札幌記念(G2・札幌・芝2000m)の勝ち馬である。芝とダートの重賞どちらも勝っていて、さらに白毛初のJRA重賞勝ち馬でもある記録的な馬である。
 私はソダシのオタクであり、同時にシラユキヒメ牝系一族のオタクでもある。前はシロニイに会いに行ったし、この血統の馬が出走するときはなるべく応援馬券を買って応援している。
 勿論ハヤヤッコも応援対象だし、推しであった。アイドルホースオーディションでは絶対にぬいぐるみになってほしかったので、予選から投票を続けていた。推しのぬいはなんぼあってもいいですからね。欲を言えばシロニイも欲しかったですね。
 
今回、絶対にハヤヤッコを応援に行こうと思った理由はそれだけではない。ハヤヤッコに会えるチャンスは今後ないかもしれないと思ったからだ。
 ハヤヤッコはソダシがデビューする前から走っており、現在8歳である。個人的な体感だが8歳まで走る馬は少ない。重賞をたくさん勝っている馬は6歳ぐらいで引退する。勝てない馬は8歳まで走らない。障害レース頑張るお馬さんは例外ですが。だから正直今回が東京に来るのは最後のような気がして絶対に行かねばと思ったのだ。競走馬はケガも多く、また、私はソダシちゃんの電撃引退という経験がある。ハヤヤッコも例外ではない。推しは推せるときに推せ。ソダシちゃん引退時にめちゃめちゃ思った私はフジビュー西1の指定席を買っていた。

 当日は11/3(日・祝)だった。この日は朝からグリーンチャンネルでアメリカでのBCデーの中継がやっていて、6時からブリーダーズカップターフを観た。日本からはローシャムパークとシャフリヤールが出走していて、21世代に特別な想いを抱いているオタクなので全力でシャフリヤールを応援した。シャフ君はここがラストランになるだろうと思っていたからマジで勝ってほしかったが、結果は3着になった。ここからはオタクのエゴでしかない感想だが無事に走って帰ってきただけでも尊い。でも……マジでもう一走してどっか勝ってほしい……。
 そこから中継をずっと観て、推している巨漢馬ドンフランキー(でっかい)を応援し、家を出る準備をした。
 競馬場についてからはハヤヤッコに会うまで同じく同じ一族のアマンテビアンコのイメージドリンクを飲んだ。オタクはコラボドリンクが大好きである。ノベルティが目当てでもあるが、推しを表現したドリンクを飲むと楽しくなるのでね♪
 アマンテビアンコも脳を焼かれたことのある一頭である。羽田盃競走で激走したときはガチ叫んだ。

HUBコラボのドリンク(カルピスベース)

 このソダシちゃんぬいがいることで競馬場や旅行先でのぬい撮りがめちゃめちゃたぎってる。やべー女よ、ありがとう。
 強い日差しが差していて着てきたソダシちゃんパーカーが暑いぐらいだったので、冷たいものを外で飲むの……最高!!と美味しくいただいた。
 そのあとは「馬そば深大寺」のイカゲソ天そばを食べた。大きいイカゲソ天が2本ほど入っており、ネギやわかめが添えてあるシンプルイズお蕎麦だ。……個人的に麺はゆるいなと思ったし、てんぷらは多分揚げたてではない(すぐに提供するためですからね)。でも、こういうところで食べるお蕎麦にそんなことを期待してはいけない。雰囲気込みでおいしいので!!!おつゆは意外と濃すぎることがなく、美味しかった。

ぬいと撮るとたのしげな写真となる

 この後はパドックに戻り、ハヤヤッコがパドックに現れたときにどうやって撮ろうかな…と考えながら周囲をうろついた。
 疲れたのでパドックの近くで売っているG1焼き(あんこ)を食べた。

袋に入った状態
焼き印入り(袋のデザインとちょっと違うような?)

 パドックのモニターの裏は庭園になっていて椅子がたくさんあり、自然豊かなので落ち着いた雰囲気になっていた。あまり来たことがなかったのでこんなところ東京競馬場にあるんだーと思った。
 戻る途中で、応援馬券をゲット!(推しの名前の上にがんばれ!と書いてある応援馬券は健康に良いので)

この応援馬券がのちに大変なことになるとはこの時は思いもしなかった。

 9レースを観戦し、写真を撮る練習をした。

綺麗に整列する誘導馬たち。
一番左はハヤブサナンデクン。現役時代に見たことがある!

 9レースが終わったらパドックに向かい、人がいなくなったタイミングでじわじわと前に進み、写真を撮るのによさそうな場所で待機した。
 赤いしるしの斜め前はテレビ用のカメラマンが入るスペースで、斜めからこちらに向かってくる競走馬を撮る際に他人の頭が入らないと思って取ってみたスペースである。読みは当たった。

東京競馬場のパドック(超ざっくり)

 11レースのパドックにいきなり白い馬体を輝かせたハヤヤッコが一番乗りでやってきた。「おお…」と周りがざわついた。

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

このお馬ちゃんが本物のハヤヤッコ……!!!!!!!!!!(感激)

ヤッコさん。ヤッコちゃん……。やっとみんな会えたね~…(某娘の曲から)
感激。語彙力は消える。
だって……かわいい!!!
推しを前にしたら語彙力なんか消失してしまう!!!!

ちょっと甘え気味?

 西日に照らされた白い鬣と尾がきらきらと輝いている。もうそのまま神馬になれるよ。てかそう言ってるお兄さんが後ろにいたよ。わかる。きれいだもん。余談だがアマンテビアンコのきょうだいの白毛馬マイヨブランは引退後に白麗という名前に変わり、宮内庁でお仕事をしている

白い。
クロミナンス
ジャンカズマ
アドマイヤビルゴ
マイネルウィルトス

全馬撮れたらよかったんですがブレたりして上手く撮れませんでしたね……。

そして騎手がぞろぞろパドックに入ってくる。
わーーー!!!なんかいつも中継で観てる騎手がいっぱいでてくる!!(当たり前)

”東の豊”こと吉田豊騎手がON

パドックは忙しいので、写真あんまり撮れなかった。ごめんね。

↑これはパドックが終わった後の私の感想

 前のほうでワンチャン観れないかと思ったけどもうすでに人の層ができており、チビでライブ会場でも不利な私はおとなしく指定席へと戻った。

 アルゼンチン共和国杯が始まる。

アルゼンチンカラーのレース名
モニターにうつるヤッコさん

 拍手とファンファーレが鳴り、レースが始まった。

 ハヤヤッコは一番後ろから。
 …正直、ビックリした。ハヤヤッコは先行しているイメージがあったため、一番後ろを走るとは思わず……。
 「元気いっぱいですよ」のコメントを信じていたが、本当はそんなことはなかったのかなあ……歳もあるしなあ……とか不安なことを考えてしまった。

現地で見ると馬たちが駆け抜ける音が聴こえてくる。
い、一番後ろ~…!!
がんばって!!!!

 そして、第3コーナーを回ってきたとき。一番後ろにいたハヤヤッコは大外を回っていた。

え!?

 そこからは物凄い加速をし、ごぼう抜きしていった。

 実況でたぶん「ハヤヤッコだ!ハヤヤッコだ!!」って言ってたと思う。

ピントが全然あってない。興奮していたため。

 推しが勝った。
 
ハヤヤッコは一着だった。
 
お隣の女性が「ヤッコちゃんが勝った!!!!ヤッコちゃん~~~~~~!!!!」と驚いていた。たぶんヤッコちゃん推しだったと思う。私も気持ちがあふれてしまい「え!?え!?!?ええ!?!?ヤッコちゃんだ!?😲」って思わずそのお隣さんと顔を見合わせ、笑いあった。

 現地に来て推しが目の前で勝った。
 10番人気だったらしい(ヤッコちゃんを観るのに必死だったため応援馬券以外を勝っておらずオッズさえ知らんかった…)。
 8歳で勝つとは思わなかった。でもあんな走りを見せてくれた。
 気持ちがあふれてボロボロと泣いてしまった。

 本当はウィナーズサークルへ向かうべきだったと思うが勝った衝撃で立つことができなかった。
 なので席から見守った。

 推しにはもちろん勝ってほしかった。でも本当に勝つところを見られるとは…。
 あと単勝の払い戻し金もどえらい金額になっていた。
 応援馬券は記念に持っておこうと思っていたが、コピーを取り、払い戻しを受けた。
 このお金はハヤヤッコぬいを買うときに使おうと決めたからだ。

 こんな経験をさせてくれたハヤヤッコとその関係者の皆様には感謝の気持ちしかない。
 ファンレター等書いて直接気持ちを伝えようと思っている。

 今後は有馬記念に向かうらしい。ファン投票ではもちろん投票するつもりだ。まだまだ走ってくれることが嬉しい。

 この日は本当に最高の気持ちのまま競馬場を後にした。