ガチャ規制について書いてみる。
このような記事を見かけたので、せっかくなので書いてみようかなという感じです。
ガチャと言えば
ガチャと言えば爆死ですよね。
ガチャは結局のところは低確率で排出される高レアを求めるコンテンツです。
当然ですが最高レアとなると高くても数%くらいでしか排出されないので、多くの人は自分がそれまで集めた無料石を使い果たし、爆死します。
そこでスパッと諦める人が多くいますが、「大金を課金すること」で無理矢理欲しい物を掴もうとする人もいます。この「大金を課金すること」を以下から「廃課金」と称します。
この廃課金する人がガチャを採用しているゲームにとっては主な客層になってくるわけですが、同時に親のクレジットカードを無断で使い廃課金してしまう子供なども出てきており、先進国を中心に問題視されました。もちろん、日本でもです。
ガチャ規制をするにあたっての障害(日本の場合)
日本でもガチャは規制しろという声は根強いわけですが、それをするに当たっての障害はもちろんあります。一つずつ紹介していきましょう。
①法律
現状の法律では電子上のデータには金銭的価値が無いとされています。人によっては何十万円も課金しているのに金銭的価値が無いとはどういうことなのかという感じですね。
また、別に金銭を賭けているわけではないのでギャンブルとしても法律上は扱われません。
この辺がネックですよね。金銭的価値が無い以上は裁判でも扱いづらいですし、仮に強制的に天井を設置させるなどで規制するとしてもゲームの開発費用はそれぞれ違うため、果たしてその相場を政府が勝手に決めてしまってもいいのかという問題もありますし。
仮に規制する場合は、ゲーム業界と政府とで慎重に議論する必要があるでしょう。
②経済
こちらの記事からの引用となりますが、
2019年世界モバイルゲーム市場は7兆1840億円。
だそうです。
当然ですが、あんまり規制を厳しくすると失業者が世にあふれることも想定しなければなりません。
日本は特にソーシャルゲームが盛んな国ですからね。
加えて、今やソーシャルゲームはゲームだけに留まらない範囲に効果を及ぼしています。
特に顕著なのが「FGO」ですね。客観的に見て今や日本一人気のソーシャルゲームと言っても過言ではないでしょう。
今ではこういう風に観光地とコラボし、観光業界への影響も及ぼしています。他のコンテンツだと、ガルパンやゾンビランドサガなんかも同様のことを行っていますね。まあコロナウイルスのせいで予想よりも効果は出なかったと思われますが。
FGOは歴史を取り扱ったコンテンツなので、こういう風に出版業界にも大きな影響があったりします。
もちろん、一部の人達が経済的に破滅してしまうのは由々しき事態ですが、日本経済全体で見れば大きなプラスになっているのは否めないでしょう。
今から大々的に規制するにはちょっと業界全体が大きくなりすぎたのかもしれません。
③プレイヤー自身
私が思うガチャ規制に当たっての最後の障害です。
人によっては「ソーシャルゲームは楽しくない!」みたいな風に強弁するかもしれませんが、実際のところそれは人によります。
少なくとも、二次創作が盛んなコンテンツは多くの人に支持されていると推測できます。
どういう所を好んでいるかはまた人によるのですが、とにかくコンテンツの支持者達に通底しているのは「このコンテンツが終わって欲しくない。」という願いではないでしょうか。
とはいえ、結局のところは商売であるが故に売上が下がればサービス終了してしまうのがソーシャルゲームを始めとするオンラインゲームの宿命です。
仮にガチャ規制をしたことでサービスを続けられなくなるようなことになるのであれば、それこそプレイヤー自身が政府に対して反感を示すことになるかもしれません。
こればっかりは、実際に日本で規制の話が進まないと分からないことではありますけどね。
ガチャ規制するための現実的な道筋
正直、この日本という国でガチャ規制を行うのは経済的にも思想的にもかなり難しいと思っています。
まあそれでも、オタクの皆さんがガチャを回すのを止めれば、そのまま規制に繋がるでしょう、とは言っておきます。
結局のところ、経済規模がしょぼくなれば規制はしやすいですからね。
アメリカやカナダで大麻が合法になったというニュースがありましたが、あれは非合法の大麻が大人気になってしまったが故の苦渋の決断という側面もあります。
この逆を目指せばいいということですね。わかりやすい。
終わりに
結構長くなってしまいました。ここまで読んでくれたのならそれはありがとうございます。
個人的には、今後様々な電子技術が発達した結果、どんな法律が生まれたりするのかとか法律の解釈がどんな風に変わるのかとかが気になっていたりしますが、一方で自分が遊んでいるソーシャルゲームがサービス終了するのは嫌だなと思ったりしています。ジレンマですね。
ともあれ、結局は国民の皆さんが決めることですし、今後も傍観するしかないんですけれど。
では、今日はこの辺で終わります。ではでは。
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