異聞帯についての再確認とついでに考察(FGO)

タイトルの通り。今回の記事は自分用のメモでもある。あと考察も混じっている。

例によってネタバレが伴うので、嫌な人はブラウザバック推奨。

ちなみに異聞帯と書いてロストベルトと読む。



↓ネタバレオッケー?




さて、異聞帯というのはそもそも何なのか。

その説明をするにはまず編纂事象剪定事象の説明からせねばならない。


数多くの並行世界がある中で、次々と増えていく並行世界全てを存在させるエネルギーはTYPE-MOON世界の宇宙には存在しない。地球レベルの文明では、それが100年を超えると太陽系は破裂してしまうとされている。
そこで同世界観では100年単位で一度編纂し、「少なくともあと100年は続けられる」と判断した善い流れの世界だけを選び「編纂事象」として存続させ、悪い流れの世界を「剪定事象」として未来を閉ざし切り捨てるシステムの存在が『Fate/EXTELLA』にて明かされている。  
pixiv辞典からの引用。

つまり、ざっくりと言うと「正しい世界」と「正しくない世界」が存在し、「正しくない世界」は消されてしまう、ということである。

そして異聞帯とは、この消されたはずの「正しくない世界」が何故か現代まで続いたことになってしまったというまさしくifの世界である。
ただし、この世界を維持する為には空想樹という今の所謎の物体が必要で、これを伐採すると異聞帯が丸ごと無くなるという、編纂事象にはない弱点を有している。

もう一つの異聞帯に関しての特徴としてクリプターがある。

クリプターはそれぞれの異聞帯にある空想樹を育成するために存在し、全員が爆死したはずの元カルデア所属のAチームの構成員であり、つまりは元は編纂事象の人間である。
そして、それぞれがサーヴァントのマスターであり、従来のマスターと同じように令呪を持っている。加えて、大令呪(シリウスライト)と呼ばれる、世界を塗り替えることも出来る程の特権を与えられている。ただし、大令呪の代償はクリプターの命なので、そうそう使えるものではない。

これらについての全ての元凶は「異星の神」ということになっている。
異星の神についてはとにかく謎が多い。
今の所、上述したこと以外だと、使徒と呼ばれる三人のアルターエゴを部下にしているとか死人を生き返らせることができるとか、それくらいしか分かっていない。

ここから第1の考察。

個人的に疑問と感じているのが、各異聞帯の現地人は本物の人間なのだろうか?ということである。
異聞帯は全て現代に存在しているが、本来は剪定事象なので剪定されてから現代までの間に空白の時代が生まれるはずであり、当然空白の時間には人類の営みが存在しないのだから、パツシィやゲルダが生まれるはずは無いのである。
しかし、実際には各異聞帯にはその空白を埋めるように歴史が存在するし、彼らにも生みの親が存在する。なんとも違和感がある。

異聞帯が現れたのが2018年なのだから、彼らは多く見積もっても2歳程度のはずなのだが...
なにやら世界五分前仮説を思い出す。

実際、神霊であるスカディは異聞帯の状況に関して違和感を感じているようだ。彼女は少なくとも剪定される前から存在した正真正銘の神霊だからだろうか?
しかし、そんなスカディでも3000年分の記憶を有しているあたり、異星の神の影響は大きいと見える。

仮に現地人達を「本物の人間」と見た場合、異星の神はまさしく生命を創造したということになる。
生命の創造については色々な神話で語られているが、例えばキリスト教では唯一神が創造したことになっているし、メソポタミア神話ではFGOでも登場したティアマトが創造したこととなっている。
まさしく神の御業と言えよう。

しかしそうなると、また別の疑問が生じる。
異星の神の使徒達である。

彼らは全員、地球産のサーヴァントであり、異星の神が創造したものではない。

彼らが異星の神に従っている理由は不明だが、異星の神がわざわざ彼らを使っている理由も不明なのである。
生命を作れるのならば、異星の神自身が(例えば精霊のような)端末を作った方が面倒やイレギュラーも無さそうなのだが。
あるいはあの異星の神の巫女がそれなのかもしれない。そうなると使徒達は異星の神にとっては単なる捨て駒だろうか?
まああの三人が捨て駒で終わるとはとても思えないのだが。全員性格が悪すぎる。

第ニの考察。

異星の神はクリプター達全員を蘇生させている。
クリプターは全員で7人おり、これだけの人数を蘇生させたという事実だけを見ればフォウ君がやった蘇生を遥かに上回る所業である。

しかしフォウ君はマシュを蘇生したのに加えて、寿命を人並みに伸ばすということもやっている。

流石に異星の神も寿命を伸ばすということはしてないと思われるので、寿命を伸ばすことを考えなければフォウ君も同じことが出来るのかもしれない。
しかしまあ異星の神が地球を真っ白にしたり、空想樹を用意したりしたことを考えると、異星の神はこの時のフォウ君を遥かに超える力を持っているであろう。
ちなみに、時間神殿の死が現実での死にカウントされないのは現地が虚数空間だからである。コフィンの中も同様に死がカウントされないので、これに関しては条件は一緒である。

話をクリプターに戻す。
彼らは確かに生き返ったが、完全に生き返ったわけではないと思われる。

理由は、大令呪というものが存在しているからである。

大令呪は効果は凄まじいが、使うと代償に自身が死ぬということが既に明言されている。
しかし実際のところ、人間一人の命で世界を塗り替えることは型月の世界観ではまず不可能なのだと思われる。
このことは、普通の聖杯戦争でも願いを叶えるのに7騎分のサーヴァントの魂が必要である、ということからも推測できよう。

つまりは大令呪を使うと死ぬのではなく、大令呪があるからこそクリプター達は生きていくことができるのだと思われる。

この考察自体はもうありふれたものであるが、もしそうなら彼らはいわゆるゾンビのようなものなのだろう。マシュの例とはまた別ということになる。

しかしまあそうなると何故異星の神は大令呪の使い方とその代償を教えたのだろうか?
彼らも魔術師なのだから、代償を教えてしまえば普通は自身の命を優先するはずなのだが。

大令呪を使わせたいのか使わせたくないのかわからない。
あるいはどちらでもいいのだろうか?謎である。

まあそもそも異星の神にとって、異聞帯同士の生存競争が起きること自体が予定に無かったので、早く終わらせたいがために教えたのかもしれない。
その生存競争のせいで主人公達は大変な目に合っているが、恐らく異星の神にとっては全てが些事である。

終わりに

今回はやたらと長くなってしまった。良かったらスキつけてね。














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