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私立中入試、初日不合格から2回の逆転劇!親がリアルな経験から学んだ20のポイント

初めての中学受験、親子の生活が一変した日

43歳サラリーマン、どこにでもいる平凡な家族がまさか、中学受験に挑むことになるなんて想像もしませんでした。

登場人物
・パパ:45歳、サラリーマン
・ママ:44歳、看護師
・長女:今年の春から中学生 
・次女:小学4年生

我が家の家族構成


きっかけは、営業時代の大阪支社から東京本社に企画職として転勤したこと。


関東の土地勘に馴染みがない私は、会社の先輩に出勤と帰省がしやすい場所を聞いたときに引っ越した先(田園都市線沿線)が文京地区だったことです。

当時娘もまだ保育園だったので、そのような環境なんて想像もしていませんでした。


でも小3になった頃、1月・2月になると「ほとんどの小6の生徒が学校からいなくなる」と聞いてビックリ!

知らない間に「受験戦争」に引きづり込まれていくこととなりました・・

「いや、うちは受験しないから」って思いますよね?私もそうでした。


ただ文教地区の子どもの会話はそんなこともないようで、
「〇〇ちゃん(うちの娘)って中学受験するの?」
「お姉ちゃんも私立中だから私も受験するよ」
「合同学校説明会に行ってきた」


そういった会話が子どもたち同士で自然となされ、娘からも
「私立中学ってなに?」
「みんな受けるって言ってるよ」

気がつけば家族の会話が中学受験一色に・・

そもそも私立中に私も妻も通っておらず、出身は関西の平均レベルの公立中学。


私立中が「中高一貫校」が多いことや、大学までエスカレータで進学ができる「大学附属中学」「公立中高一貫校」の存在すら知りません。

中高一貫校:難関大学を目指す進学校。徹底的な受験指導が特徴
大学附属中学:大学進学が保証され、自由な校風で幅広い学びが可能
公立中高一貫校:学費が安く、地域に根ざした教育。多様な生徒が集まる

中学受験の区分


文教地区あるあるのようですが、住環境次第で子どもの進路って変わるんだなって当時は実感しました。

頭の片隅にも考えていなかった中学受験・・・・
我が子が勉強をしたいと言ってるのに頭ごなしに否定もできない現実・・


四苦八苦しながら受験が終わるまでの挫折や成功エピソードまでリアルな体験をお伝えします。



はじめにお伝えしておきますが本noteは、
中学受験を知ったきっかけ〜初日不合格から受験校すべて合格になるまでの軌跡をお伝えします。

このnoteを読んでわかること
・中学受験のリアルな体験談(一都三県エリア)
・中学受験未経験の親が事前に知っておきたいこと
・受験当日から合格発表までの流れや注意点

中学受験をこの先考えている人や、
受験が近くてどういったことに注意をした方が良いか、
を体験談をベースに情報として知っていただければ幸いです。

リアルな体験談を知ることで、いざお子様が中学受験に突然興味を持っても冷静に対応できます!



「くもん」から「栄光ゼミナール」への転塾

「中学受験って?みんな受けるみたいだよ?」事件から3ヶ月。

娘が小2から行っていた「くもん」。
小学校の単元も終わったタイミングもあり、中学受験専門塾の「栄光ゼミナール」へ転塾しました。

「栄光ゼミナール」を選んだ理由は少人数制面倒見が良いのが決め手。
それ以外にも自宅の最寄り駅前にあったのも後押し。
栄光ゼミナールの宣伝ではありません・・笑



恥ずかしがり屋で集団行動が苦手な娘と、関東の受験事情に無知な私たち夫婦でも進路指導を任せられる環境が入塾の決定打となりました。


中学受験を本気で考えている家庭は、最低でも小4から入塾をするのが当たり前らしいです。

うちの娘は小4の夏休み明けから入塾しました。

半年遅れたスタートの影響は大きく小5が終わるまでは「偏差値ってこんなに上下するの?」と驚きの連続でした。

入塾当初、くもんでの小6までのカリキュラム終了の甲斐もあり、国語と算数は平均以上をキープしていました。
くもんに通っていたため、計算はとにかく早くて得意!


ただ、理科・社会は偏差値40前後の壊滅的なスタートに。。

実は小4の1年間で社会の地理を学ぶんですが、地理は社会の受験問題の6割も出題されることを知り、半年の入塾の遅れがこの結果に。


それもあって中学受験を考えているのであれば、入塾は遅くても4年生の始めから。納得でした。
ちなみに下の娘は長女の経験をいかして、小3から同じ塾に入塾しています。

進学塾によって兄弟で同じ塾に入ると、兄弟が在籍期間中だと
授業料が2割安くなるなどの優遇がありますので、
検討している塾があれば調べてみてください。

塾代の割引制度


四苦八苦したスタートでしたが、小5の終わりになると社会・理科も偏差値50(要は平均)レベルまでキャッチアップ。

また栄光ゼミナールでは「アタックテスト」という、塾内模試が2ヶ月ごとに行われます。

テストの結果によって偏差値55以上の上位クラスに選抜されたり、特別ゼミの受講ができたりと、とにかく上位クラスが優遇されるシビアな世界です。


小学生の娘にとっては、学力で学習の差別化がされる初めての経験でした。
さらに偏差値に伸び悩む生徒には「栄光ビサビ」という個別授業への勧誘もありです・・これ以上お金かけたくない・・


ただ娘は寡黙ながら、負けん気が強かったようで、
「次は⚪︎⚪︎ちゃんに絶対勝つ!」と言って自習室によく通い勧誘まではされませんでした・・

栄光ゼミナールでは自習室が教室以外で設けられています。
・座席がひとつひとつ囲われており集中できる
・わからない問題は先生に質問ができる
・事前に予約もできる

栄光ゼミナールの自習室

中学受験にチャレンジするために、競争ができる友達がいた環境が結果的に良かったなと思います。


小6になると塾内模試だけではなく、外部模試が増えてきます。

特に四谷大塚主催の「合不合判定テスト」実際の受験者数と倍率が近しいと言われている試験。

判定も厳しく「栄光ゼミナール」の塾内試験の偏差値より5〜8ポイントほど下で判定されます。

しかも合不合テストは実際の私立中学が会場としても指定されており、テスト中は親御向けに学校説明会も開催されます。

アタックテストは、いつも授業を受けている教室での受講ですが、外部試験となると一気に緊張感が増えて、成績にも影響がでます(偏差値にして10くらいはじめは下がりました・・)

ちなみに子どもの偏差値は上下10くらいはブレます。
小4は良い時と悪い時で大きくブレますが、小6の秋頃になるとブレが小さくなってきます。先生もそんなもんだと言っていました。


株価チャートを読むように短期で見ず、長期で徐々に上がっていくことが大事なんですね。
一回の結果で子どもを叱らず、寛容な心で見てあげることが大切です。


そしていざ受験まであと3ヶ月!


これまでは塾のカリキュラム通りにやっていれば良かったですが、
ここからは志望校を見据えた対策が合否に大きく影響していきます。



合否を左右する?!過去問計画表は計画的に

小6の夏期講習が終わった9月末になると、過去問購入の案内があります。

過去問については、学校別・教科別などさまざまな種類がありますが、「声の教育社」を購入すれば間違いありません。

声の教育社

また同時に「過去問を購入する=志望校が大体決まる」時期です。
ここからの10月・11月・12月はまさに追い込みです。

過去問を購入した後、栄光ゼミナールでは「過去問解き直しノート」の作成を依頼されます。

過去問解き直しノート
・志望校ごとにA3ノートを1冊用意する
・回答用紙を実物大でコピーする(コンビニに行かないと無理な大きさ)
・解き終わった回答用紙をノートに貼り付ける
・自己採点できるところは実施をして、部分点などの採点は塾の講師に依頼する(赤本ごと渡す)
・返却されたノートに採点があるため、間違えた問題を再度ノートで解き直しをする

過去問解き直しノートの使用方法


ここで大事なポイントをお伝えします。

学校ごとに過去問を最低3年分、1月の埼玉受験までに解いていくんですが、志望校が5校ある場合は、
過去3年分 × 志望校5つ = 15回
過去問を解いて、塾の先生に採点をしてもらい、解き直しをします。

が!
毎週末、過去問の演習をしても週末が全部で13回しかありません

2025年の10-12月カレンダー

毎週過去問を解いても志望校が5つあると2週間足りません

この事実を知らないまま「毎週1回分やってれば大丈夫でしょ。」と
子供に任せていたら、いざ受験直前に焦ってしまうことに。

ちなみに塾では過去問のスケジュールなどは立ててくれません(個別相談すればしてくれるかもですが)


小6の過去問スケジュールは親の管理で計画を立ててあげましょう!

ちなみに我が家も10月の初旬にカレンダーを作成したため、受験前にあせって過去問をすることはありませんでした。

まさに我が家の「戦略マップ」です。
ちなみにめちゃくちゃ合否に影響します。
これから受験を経験される方は頭の片隅に入れておきましょう。

娘もこの頃になると志望校が絞れてきており、早く過去問を解きたいとテンションは高めでした!


志望校が5校もある?と思う方もいらっしゃるかもしれませんので補足を。

関東圏の私立中学受験のスケジュール
・埼玉:1月10日解禁
・千葉:1月20日解禁
・東京、神奈川:2月1日解禁


我が家は神奈川県ですが、関東の中学受験は練習校として埼玉受験を受ける傾向があります。



むしろ全国で一番の受験校が栄東中学で、出願者数はなんと8千人に達しています!

24年までは、全国で一番多くの受験生が押し寄せる入試は栄東(A日程)で24年には8018人が出願した。

ダイヤモンド・オンライン


ここからは、1月10日解禁の埼玉受験の様子から中学受験が終わるまでの激動の1ヶ月をお届けします!


本コンテンツがタメになるかた
・これから中学受験を考えている親

公立出身で私立中学受験が未経験の親
子どもが突然「受験したい」と言い出して戸惑っている親
関東圏(一都三県)で中学受験を検討している家庭
受験当日の流れや注意点を知りたい親
転勤で文教地区に住み、受験熱に驚いている家庭
塾選びや転塾を考えている親
子どもの受験プレッシャー対策を知りたい親
第一志望不合格後の対応に不安な親
中学受験のリアルな体験談を知りたい人

お届けする内容は以下のとおりです。



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