"あおいろ"についての考察
「あおいろ」と聞くと、真っ先に思い浮かべるのは何だろうか。空、海、地球、水、ラムネなどいろんなものが連想される色だと思う。
敢えて「あおいろ」と表記したのは、漢字にすると、青、蒼、碧、みっつの書き方をすること、空色、水色、など物に準えた書き方、読み方をすることがある「色」だからである。
さまざまな見え方をするこの色は、生活のあちこちに存在し、身近であるように感じる人が多くを占めるのではないか、と思う。
しかし
連想される殆どの「あおいろ」は、実は実体のないものである。
空も、海も、ラムネも、水も、地球も、すぐそこに「あおいろ」として存在するはずなのに、どんなに手を伸ばしても届かない。手のひらにとじこめたり、掴むことは叶わない。
世界でいちばん「遠くて儚い」色だと思う。
しかし、遠いからこそ、手に入れられないからこそのうつくしさが「あおいろ」にはあるなあと思う。
入道雲が浮かぶ夏空を見ながらふとそんなことを考えるなどする、夏の昼下がり。
わたしの「あおいろ」論は、好きな詩人の1人である谷川俊太郎さんの詩「青は遠い色」にでてくる言葉たちに影響されている。文章を書くにあたり影響を受けた人の話もこれからしていこうか、と思う、マイペース日記初回である。