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    病み 闇 yummy

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天ぷら

天ぷらで何がいちばん好きですか? この質問は、考え方によっていろいろな答えがあるだろう。 何を最後まで取っておくかと聞かれたら、海老である。 単品で頼むといちばん高価だし、最後に大事そうに食べるのがなんだか天ぷらへの礼儀のような気がするからだ。 ちなみに海老のしっぽは食べる派である。 ゴキブリと同じ成分なんだよ、と言いながら、しっぽをむしゃむしゃ食べる私を、軽蔑のまなざしで見てくる人もいるが、そんなこと言うくらいなら身ごと私に譲ってほしいと思う。 純粋に好きだというならか

    • ツナマヨ

      マヨネーズが嫌いだった。 得体の知れないビジュアルと、音の響きもどこか気味が悪いと感じていた。 それに、マヨネーズが嫌いというと、食べなさいと怒られるどころか、健康的だね~とか、食べんでいいよ~とか周りの大人が言うものだから、ますます嫌悪感を抱くようになっていた。 最初に日本にマヨネーズを取り入れた人は、日本人の健康を思って開発したらしい。 それが今では肥満の代名詞、不健康の権化となっていて、福山雅治をもってしてもそのイメージをぬぐい切れていないのには同情するしかない。

      • 中華丼は豆の味

        大学生が一番盛り上がる話題って給食だと思う。 地域特有のメニューがあったり、逆にそれ共通してるんだ?!となったり。 炎色反応は忘れているくせに、給食の定番の組み合わせは覚えてたりする。 揚げパンと肉団子の春雨スープ、わかめごはんとジャンボ餃子、エビピラフとABCスープ… とりわけ好きだったのは中華丼と、大豆とじゃこの甘辛炒めである。 今でも中華丼の味を思い出そうとすると、口の中に広がるのは大豆の味だから、給食って人格形成に影響するんじゃないかと思う。 薄い衣をつけた揚げ

        • たまごの中には

          卵ってすごい。ってことに週2くらいで気づかされる。 値上がったとはいえやっぱり安いし、なにより調理方法が万能だ。 肉を買うのが面倒な日でも、卵さえ食べていれば何とかなる気がする。 焼いてもよし、茹でてもよし、なんと生でも食べられるという。 卵焼きはしょっぱい派だけれど、回転ずしで玉子は外せない。 カスタードもカステラもプリンもおいしいものは卵の味が濃い。 タコライスには目玉焼きをのせたいし、ラーメンは味玉が入ってるものを選んでしまう。 ある人は面接で潤滑油のような人間に

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          19本

        記事

          SOYJOY isn't SO enJOYable (for me).

          SOYJOYが嫌い。なんならアスパラガスより全然嫌いである。 何が嫌いかといわれると、味?におい?食感? とにかく食べると、頭が痛くなるような感覚がしてくる。 始めに断っておくが、なにも大塚製薬さんを悪く言いたいわけではなく、カロリーメイトやソイカラは大好きである。 では、いつから嫌いだったのだろうか。 よーく記憶をたどっていくと、どうやら小学校低学年くらいまでは何とも思っていなかったようである。むしろ、スーパーのレジ横に売られているそれを見て、どれが一番おいしいかな、な

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          セミフレッドと雪とちゃお

          私が8歳くらいのころ、母の誕生日に駅ビルのイタリアンでお昼ご飯を食べた。 たしか土曜授業の日で、学校が終わってから直接行った気がする。 東京では珍しく雪が降っていて、少し暗い店内から見るそれは本当にきれいで、なんだかすごく誕生日って感じだ!と思い、2月に生まれた母のことが羨ましくなった。 このときに食べたのがセミフレッドだ。 特別な天気の特別な日に食べたものだから、もちろん特別なお菓子ということになる。 どんなものか見当もつかず母に尋ねて、セミは半分だとかフレッドは冷たいだ

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          スルメな関係

          幼馴染の定義はよくわからないが、この人はそうだろうと思える友人が一人いる。 幼稚園から中学校まで同じで、小学生の時は毎日のように遊んでいた。 中学生からはお互い別のコミュニティができて会う機会は減ったけれど、大学生になった今でも定期的に遊んでいる。 彼女は偏食がすごい。 記憶の中の彼女はいつもポテチ(うすしお)かポップコーン(塩)を食べている。 それでもスタイルはモデル並みだし、肌も髪も私よりつやつやなので、人間ってすごいよなと思う。 もし自分の子どもの好き嫌いが激しくても

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          試行錯誤シナモン

          頭を使う食べ物が嫌いだった。 例えばケーキ。 ショートケーキのイチゴはいつ食べたらいいかわからないし、ロールケーキはどうやったって寝かせないと食べられない。 だから、左右対称で装飾の少ないシュークリームやチーズケーキを、好んでよく選んでいたと思う。 例えば海鮮丼やお寿司。 せっかくいろんな魚がのっているのに、結局一種類ずつしか食べられないのが納得いかない。だからちらし寿司の方が好き。 お寿司も形を崩さないように醤油をつけるのは頭を使う。 やっと見つけた最適解の「刺身だけ剥

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          薩摩芋流処世術

          さつまいもほど世渡り上手な食材があるだろうか。 おやつ界隈でのさつまいもの立ち位置は年々上がっている気がする。 芋けんぴ、干し芋にはじまり、さつまいもソフト、お芋チップス、安納芋プリン…。 かつては秋のみ食べられる期間限定的存在だったにもかかわらず、最近では一年を通して彼女を見かけない日はない。なんならさつまいもスイーツ専門店なるものまで現れる始末だ。 その一方では野菜という肩書を利用して、ダイエットに向いてますよ、みたいな顔をしてきたりする。 罠である。 私も一度試して

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          コココココアデーモンズコココココストラクション

          ココアが好き。献血ルームでは必ず飲む。 甘い飲み物界隈では一番かもしれない。 でもココナッツジュースも好き。 以前、恋人とどのココアが一番おいしいかという話題になったことがある。 冬の海で一緒にココアを飲んだことがあったので、ここは嘘でも「二人で飲んだときのだよ(ほほえみ)」が正解かと考えた。 しかし相手の答えは「ココス」 ココスのココアがおいしいなんて何かのギャグかと思ったけど、とにかく変に香ばしいことを言わなくてよかったと一人反省する。 曰く、一見普通のドリンクバー

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          ケンタッキーにしたい

          「け」から始まる食べものが少なくて困っている。 しりとりでは、しょっちゅうケールとか言ってしまうけれど、そもそもどんな野菜かピンと来ていないところもあって彼に合わせる顔がない。 ルッコラからも同じ理由で嫌われている気がする。 結局選ばれたのはケンタッキーだが、ヘビーユーザーというわけでもない。 年に2回行くか怪しい。 それでもファストフードの中では(たぶん)一番好きだ。 好きな理由、サイドメニューがおいしい。 ポテトがホクホクしていて可愛い。なぜか細長いあいつよりも健康

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          胡桃辺縁系海馬体

          くるみはヒトの脳に似ている。 言われてみれば全くその通りなのだが、頭をかち割るところから想像するのはやめておこうと思う。 そこから関連してか、くるみの花言葉は知性、優れた能力。 古代ではくるみを食べると頭がよくなると信じられていたそうだ。 そして実際に科学的検証も近年されているという。 特別かしこくなりたいというわけではないが、単純にくるみが好きだ。 パンでもお菓子でも雑貨でも、何でもくるみとついていると自然とときめいてしまう。 でもたしかにこれが健康に悪い食べ物だったら

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          きびだんご詐欺

          誰しも物語に登場する食べ物に憧れたことが一度はあるだろう。 桜でんぶがのった可愛いお弁当だったり、黒くて固いクリスマスプディングだったり。 ちびまる子ちゃんは4コマ全集で、旅人が森で迷った果てに見つけた人家でふるまわれるスープが食べたいと言っていた。 私はというと、きびだんごにずっと憧れている。 桃太郎の祖父母がこしらえた世界一のきびだんご。 食べると百万力の力が湧いてくるというきびだんご。 気高き戦士たち(犬、猿、雉)の心をわしづかみにしたきびだんご。 いったいどれ

          きびだんご詐欺

          カステラテ(デ)スカ

          カステラが好きだ。 小さいころはそこまでだったけれど、気が付いたら大好きになっていた。 きっかけがないかというとそうでもなく、多分トリガーになっている出来事はいくつかある。 ひとつは誕生日に母がカステラのスコップケーキを作ってくれたこと。 ガラスの四角い型にカステラの切れ端を敷き詰めて、 フルーツ缶の汁を流し入れた後に生クリームを重ね、 最後にフルーツで飾り付ける。 多分こんな感じだったと思うが、カステラのこんなにおいしい食べ方があるのかとうれしくて、ときどきすごく食べ

          カステラテ(デ)スカ

          ピラミッドの作り方

          ピラミッドの作り方を私は知っている。 自分でも妙なことを言っていると思うが、時々そんな気分になる。 もちろん物理の知識は慣性の法則止まりだし、世界史もつまみ食いした程度。 ファラオが冥界へと向かうための船が遥か昔どのように作られたのか、 尋ねられても知恵袋の受け売りしか話せない。 でもなぜだか心の奥底では秘密の答えを知っているような気がするのだ。 正確には「知っている」より「知っていた」に近いかもしれない。 今は思い出せないけれど、以前は知っていた。 この目で確かめた

          ピラミッドの作り方

          おでんとプロフ帳

          先日、小学2年生くらいに書いたものだろうか、プロフィール帳を一枚見つけた。誰にも渡されることなく引き出しに眠っていたらしい。きっと初めて書いたものだろう。 ほほえましい内容だったが「好きな食べもの」の欄に「おでん」と書かれていた。 なるほど、確かに今も好きではあるがここに書くほどだっただろうか。 女児向けのキラキラした台紙には、やや似つかわしくない渋めのチョイスである。 しかし、思い返してみると、 「今日のご飯なに?」と尋ねたときの返答で一番テンションが上がるのは、 お

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