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スターゲイト・プロジェクト(The Stargate Project)、明らかに!その時中国は?

中国のAI企業DeepSeek「ディープシーク」が低コスト・高性能AIを発表。このニュースを受け、1月27日の米国株式市場では、最も今熱い、この分野での、競争激化懸念?が拡大し、半導体やAI関連株が大きく売られていました。

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AIを巡る、米中の戦い

AIの中心にいた、エヌビディア株も、27日には、2020年3月以来の前日比▼17%と大幅下落、時価総額は6,000億ドル(約93兆円)が吹っ飛ぶという、なかなかのドラスティックな?展開。ディープシークの実力の確認にはしばらくかかると思いますが、米中のAIを巡る新たな戦いが火ぶたを切ったというところでしょうか。

これにさかのぼること、6日前の21日には、就任式を終えたトランプ大統領が、日米企業と一緒に、OpenAIのための、ビッグプロジェクト「スターゲイト・プロジェクト」の旗揚げをしています。

スターゲイトとは?

OpenAI社よるプレスリリースでは、以下のように発表されていました。

スターゲイト・プロジェクトは、米国でOpenAIのための新しいAIインフラを構築する今後4年間で5,000億ドルを投資する意向の新会社である。我々はすぐに1,000億ドルの配備を開始します。このインフラは、AIにおけるアメリカのリーダーシップを確保し、何十万ものアメリカ人の雇用を創出し、全世界に巨大な経済的利益を生み出す。このプロジェクトは、米国の再工業化を支援するだけでなく、米国とその同盟国の国家安全保障を守る戦略的能力を提供する。
スターゲートの最初の株式出資者は、ソフトバンク、OpenAI、オラクル、および*MGXです。ソフトバンクとOpenAIがStargateのリード・パートナーで、ソフトバンクが財務責任、OpenAIが運営責任を負う。孫正義氏が会長を務める。
アーム、マイクロソフト、エヌビディア、オラクル、OpenAIが主要な初期技術パートナーである。現在、テキサス州を皮切りに建設が進められており、最終的な契約締結に向けて、より多くのキャンパスを建設するため、全米の候補地を評価中である。
Stargateの一環として、オラクル、NVIDIA、およびOpenAIは密接にこのコンピューティングシステムを構築し、運用するために協力する。これは、2016年に遡るOpenAIとNVIDIAの間の深い協力関係、およびOpenAIとOracleの間の新しいパートナーシップに基づいています。
これはまた、マイクロソフトとの既存のOpenAIのパートナーシップを基盤としている。OpenAIはマイクロソフトとの協力関係を継続しながら、Azureの利用を拡大していきます。
*MGX=UAE(アラブ首長国連邦)アブダビ首長国の投資会社

サム・アルトマンCEO

ポイント

  • トランプ大統領は1月21日、オープンAI、ソフトバンク、オラクルが5,000億ドルを出資し、AIインフラ企業「スターゲイト」を設立すると発表。10万人以上の雇用を創出し、中国との技術競争に対抗すべく、データセンターや発電施設の建設を加速する方針を示しました。

  • オラクル共同創業者のラリー・エリソン取締役会長兼最高技術責任者(CTO)は、テキサス州で最大20棟のデータセンターを建設予定と述べ、AIの医療分野への活用、特にがん早期発見や個別化医療の可能性を強調。

  • ソフトバンクの孫氏は、トランプ氏の要請で投資額を1,000億ドルから5,000億ドルに引き上げ、「米国の黄金時代の幕開け」と意気込みを語っていました。

  • オープンAIのアルトマン氏は、このプロジェクトが現代で最も重要であり、*AGIの実現とAIの社会的・経済的恩恵を最大化する意義を強調。

*AGI(汎用人工知能)は「Artificial General Intelligence」の略称で、想定外の状況にも対応できる学習能力と応用力を備えた、人間に近い知能を持つ人工知能のこと。

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参加企業について

参加する企業の想定される役割を、Chat-GPTに聞いてみました。

ソフトバンク・グループ(9984)

プロジェクトの財務管理を担当し、孫正義氏が会長に就任。グローバルな投資ネットワークと資金力を活かし、大規模な資金調達と戦略的投資判断を行う。

アーム(ARM)

主要テクノロジーパートナーとして参加。低消費電力で高効率のプロセッサ設計技術を提供し、AIモデルの計算需要に対応する。

マイクロソフト(MSFT)

主要テクノロジーパートナーとして参加。OpenAIとのパートナーシップを維持しつつ、クラウドプラットフォームAzureを通じてAIインフラを提供する。

エヌビディア(NVDA)

主要テクノロジーパートナーとして参加。高性能GPUとAI向けハードウェアを提供し、AIモデルのトレーニングと推論を加速する。

オラクル(ORCL)

初期出資者として参加し、コンピューティングシステムの構築と運営に関与。大規模データ管理とクラウドインフラを提供する。

まとめ

AIを巡る米中の戦いは、経済的・軍事的覇権を左右する重要な道標。米国はAI技術で優位にありますが、中国も急速に追い上げを狙い、ディープシークの登場で、新たな段階を迎えたと言えます。一方、AIの発展が、国の体制を揺るがす可能性も懸念されており、各国とも慎重にAI開発を進めています。

世界中の人々が安心、安全、簡単に使えるAIの登場を待ち望んでいると思います。

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*ご注意-このnoteは企業IRや直近のニュース等を参考に、一般的な情報提供を目的として書いています。投資家に対する投資アドバイスではありません。投資における最終意思決定は、ご自身の判断でお願いいたします。またデータ等の数字は、細心の注意を持って記載していますが当noteに載せている情報に基づく行動で損失が発生した場合においても、一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

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