オワリはじまり
昨日、久々に1人でカラオケに行った。
こんなご時世だから、人数どうこうじゃなくて、カラオケに行くこと自体を敬遠していたのだけど、バカなふりして行ってみた。
やっぱりカラオケは楽しい。
ストレス発散効果があるとは聞くが、確かにその通りだった。自分を全力で表現するって最高に気持ちが良い。
自分を表現していると、自分の本音に気付かされる。あー、自分こんなこと感じてたんだなって。デンモクで曲を入れながら、何回HYの366日歌ってるんだよって思ったけどw
いや失恋してる訳ではないよ?失恋はしてない。結婚の予定が延びただけ。泣
歌っていると、自分がいかに過去の自分を後悔しているかが分かった。
迷惑をかけてしまい疎遠になっていた友達との関係は修復したし、過去の自分の選択は間違っていなかったと自分で納得できた。
、、、つもりだった。
過去の自分を精算した気でいたけど、時が経てば元の自分に戻っていたようだった。どこまでいっても、現実から逃げだした自分を好きにはなれないし、きっと一生後悔し続けるのだろう。
もし諦めていなかったら?
自分は、真っ当に生きることが出来ていただろうか?
胸を張って自分は幸せだと思えていただろうか?
生まれてきて良かったって本気で思えていただろうか?
贅沢な悩みだ。
何不自由なく生きてるだけでこれ以上ない幸せな筈なのに。そうは思えない自分がいる。
バカだよなぁって思う。本当に大馬鹿野郎だ。
なぜ幸せを噛み締めることが出来ない。
なぜ、夢を諦めることが出来ない?
大人になっても、理想の自分を追い求めている。
多くの人の笑顔を作れる自分を信じている。
自分ならやれる。
自分なら凄いことができる。
自分なら皆の役に立てる。
自分なら、自分なら、自分なら。
自分しか見えてない奴が、誰かを幸せにすることなんて、出来ないというのに。
分かっている。
世に溢れるビジネス本やら自己啓発本には、決まって書いてある。
誰かの幸せの為に生きることが、自分の幸せに繋がる、と。
そりゃ、そーだ。
自分だけ楽しんでいても、1人じゃ意味がない。
どれだけ熱い気持ちで歌おうと、聴いてくれる人がいなければ、分かち合うことは出来ない。
他人と関わることは怖い。
批判されることは怖い。
1人の方が楽だ。
だから中3のとき、1人になることを選んだ。
誰にも迷惑をかけたくなかったから。
もう誰も傷付けたくなかったから。
だから現実から逃げ出した。
1人は楽だった。
楽で、本当に楽で、
空っぽだった。
思い出も何もなくて、
辛いことも、楽しいこともなくて、
いつも世界は灰色がかっていた。
大人になって、幸運にも自分の周りには人が溢れていて。鼻糞みたいな自尊心は削られ、ほんのちょっぴりの自信を得た。
それでも、時間が経てば、その自信は自分の"当たり前"になっていた。
当たり前になったものは、感じられない。
僕はきっと、子供の頃に比べたら、少しは成長したのだろう。
逃げ続けた過去を後悔していたから、ガムシャラに生きることが出来ていた。
その結果、ほんの少しでも他人とのつながりを得ることが出来た。
なら、次はどうする?
それだけの話だ。
立ち止まっているから辛くなる。
今の自分の立ち位置を認めた上で、次はどうするんだ?
僕は、かりゆし58さんの"オワリはじまり"が好きだ。
未来のことを考え不安で眠れない夜に、寂しくてどうにかなりそうな心に、そっと寄り添ってくれるから。
過去を生きるな。
現実に生きろ。
聴くたびに、歌うたびに、そう思う。
世界は、いつだって、自分次第だ。
一生なんて、一瞬だ。
命を燃やして、生きろよ。