雨乃 色

本と映画とドラマとBL

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本と映画とドラマとBL

最近の記事

久方ぶりの、

約1年ぶりに中・高時代の同級生に会った。 いわゆる"親友"である。 親友であろうと、私の昔を知る人間に会うのは緊張する。「親友が慕ってくれていた昔の私と、今の私が違っていたらどうしよう」という不安があるからである。そんな一抹の不安を抱きながら、親友に会ったのだが、まあ、結果を言うと、今の私を存分に曝け出してきた。随分と、すっきりしてしまったのである。 約1年。 積もる話はたくさんある。 私は仕事に変化あったし、親友はプライベートに変化が起こった。 私の近況に親友の近況、

    • Life 線上の僕ら

      とてつもなく大きな愛を見てしまった。 ふと瞬間に思い出して泣いてしまうほどに、大きな愛。 あたたかくて、苦しくて、でも幸せで、大事に大事に抱きしめていたい。 そんな、愛に、作品に、出会えてしまった。 前回視聴した「リスタートはただいまのあとで」が添えられた恋愛だとしたら、「Life 線上の僕ら」は、恋愛がメインである。まさしく、BL作品だ。 晃と夕希。 一本の白線の上で出会ったふたり。 学ランをきっちり着込んだ晃と、緩くブレザーを羽織る夕希。一目で異なるタイプだと分かるふ

      • リスタートはただいまのあとで

        私は実写BLが好きである。 BoysLove、通称BLが好きだ。 そのなかでも、とりわけ実写作品を好む。 少し前までは実写と聞いて眉を顰める人も多いように思われたが、「タイBL」という言葉を聞くことが増えた昨今、実写に抵抗を覚える人も少なくなってきたのではないだろうか。 さて、そんな実写BL界隈に身を置いたのはかれこれ数年前。「おっさんずラブ」や「タイBL」が流行する少し前だった。そんな私なのだが、ここ2年ほど界隈から離れていた。明確な理由はないのだが、就活に焦り始める時期

        • 殺されていく

          芥川賞が決定らしい。 21歳の作品だという。 恋愛ドラマの主役を飾る可愛らしい女優も、 日の丸を背負ったスポーツ選手も、 キラキラしたアイドルたちも、 大勢の人に認められる本を書く作家も、 みんなみんな歳下になった。 夢を夢で終わらせ、 なんとなく進学し、なんとなく就職した私は、 未だ自分ひとりを愛させしないし、養えもしない。 殺されていくのだろう。 自分の求めるものへと、素直に努力ができる人たちに、 私は殺されていくのだ。 彼らの努力の年月と成功に思いを馳せ、

          3.11

          2011.3.11 当時私は中学1年生だった。 今ではもう顔も覚えていない先輩方を卒業式で見送り、部活を始めようと再度学校を訪れたときだった。ちらほらと集まり始めた部員と先に体を動かしておくかと話していたとき、顧問から部活の中止が告げられた。 「東北で大きな地震があった。津波の心配がある」 そんなことを言われても、正直ピンと来ない。 私は当時沖縄にいたからだ。 疑問に思いながら家に帰り、家族と共にテレビをつけた。その後、誰も何も言えず、呆然と立ち尽くしていたことは覚えている。

          下書きにしまっていたものを供養として一気に投稿。タグはどうやってつけるんじゃい

          下書きにしまっていたものを供養として一気に投稿。タグはどうやってつけるんじゃい

          前髪を切った

          Shiny そう君は天使 このフレーズが伝わった人は 2205年に同じ職業に就いているだろう。 日光さん来ましたか? うちには来ていません。 さて、話を戻そう。 前髪を切った。 そのたびに、「私は生きているのだな」とぼんらり思う。 伸びた髪を切るとき、伸びた爪を切るとき。「生」を感じる瞬間は、案外そんなところにあるものだ。

          前髪を切った

          溺れる

          暑い。 ひたすらに暑い。 外にいるだけで体力が奪われる。 昼間はまだしも夜もそうだ。 一体どういうことだ。 冷房の効いた部屋から外へ出るときは、 水の中に入ったような窒息感に襲われる。 息ができない。このまま溺れるんじゃないか。 そんな思いが頭をよぎる。 梅雨が明けないと思ったら、 いきなり真夏が来た。 予告も無く変わっていく季節に、心身共に追いつけない。 知らん顔でながれていく時間に、溺れてしまいそうだ。

          書く。

          ひとつき以上、放置していたらしい。 折角作っていたアカウントなのに。 頭に浮かぶ言葉はいつしか消え失せ、 思考もどこかに消えた。 あぁ、書こう。 どれほど忙しくても、 どれほど心が擦り切れていても、 せめて週に一度は書こう。 言葉が好きだ。 表現することが好きだ。 下手くそでも、 言葉にしたい衝動がある。 書こう。 書くんだ。

          ゆるやかに、

          近頃「ゆるやかに、」という言葉が頭に浮かぶ。 何故なのだろうか、この形容動詞は一体私の何を表したいのだろうか。 仕事に向かう電車の中、仕事の途中ふとした瞬間に考える。 「ゆるやか」という言葉からまず連想するのは、「ゆるやかな自殺」だ。 「ゆるやかな自殺」 煙草のことだっただろうか。 煙草は、喫煙は、ゆるやかな自殺だと。 ゆるやかに、ゆるゆると、首を絞めていってほしいとは思う。 平気なふりをして過ごしている毎日が、実は私の首を絞め、心を麻痺させていってほしい。 そう考えて

          ゆるやかに、

          6月末

          (に書いてたもの) 7月を迎え入れるまであと1週間もない。 そうか、そうか。 入社して3ヶ月、配属されて2ヶ月。 7月になれば、そうなる。 ギリギリで堪えていた何かが壊れたように、4月末からよく泣いている。 わけもわからなければ、とめることのできない涙をふきながら夕飯を食べたあの日から、ただ只管に泣いている。 家で、電車で、道で、職場のトイレで、ひっそりと泣いている。 こんな日々がいつまで続くのだろうか。 それがまた分からなくて、泣けてくる。 行けば行くほど分からないこ