土台男
(図書館で浮かない顔をしている青年)
謎の男・どうしたんだ…そんな顔して。
青年・あ…あそこの本が取りたくて…
謎の男・そっか。てっぺん目指してるんだな。
ーゼロから始めるプログラミングー
青年・いや、ただちょっと覚えたいだけです。
謎の音・だったら俺を超えてけ。
青年・プログラミングできるんですか?
謎の男・できない。ほら超えてけよ。(背中を丸めて上に乗るよう指示)
青年・あ…乗って大丈夫ですか?
謎の男・あーなんたって俺は土台男だからよ。みんな俺を超えてトップスターになるってもんよ。
青年・そうなんですね…ありがとうございます。(背中に乗る)
土台男・しっかり踏み込め。いま、お前は人生の分岐点に立っている。土台男の背中はそういうところだ。
青年・(本を取る)ありがとうございました。取れました。
土台男・てっぺんとれよ。
青年・いや、それは…
土台男・また取れない本があったらいつでも言ってくれ。
青年・はい!!
ナレーション・土台男の背中に乗ったものはこれで2人目。
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あめがとう◎