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第37回 未読の読書会『雨デモ晴レテモ』開催レポート

こんばんは、未読の読書会『雨デモ晴レテモ』のふーちゃんです。

未読の読書会『雨デモ晴レテモ』は雨女のふーちゃんと晴れ女のさーやんが2人で始めた「読まない」読書会です。

ふらっと本屋さんに集まり、それぞれが今日気になった一冊を選び取り、本との出会いを語り合う、そんな軽やかなだけどなぜかあたたかい、そんな不思議な読書会。

今回は札幌Seesaw Booksで2024年10月14日に開催された第37回の開催レポートをお届けします。


はじめに

秋の行楽日和が続いた三連休最終日の朝。
お出かけ先として雨デモ晴レテモを選んでわざわざ足を運んでくださるなんて、ありがたい限り。

しかも今回は初めてご参加の方が2名も。
常連さんからの口コミや店頭でフライヤーを見てなど、嬉しい出会いです。

今回は未読の読書会ではお馴染みの作家さんたちの本から、地球の歩き方まで、カラフルな表紙が揃った選書となりました。

では早速、今回出会った本たちを紹介していきます。

くどうれいん 『日記の練習』 NHK出版

「寝る前の30分で読む本を探してて。同い年でしっくりくる文章のくどうれいんさんの本を選びました」

とってもかわいいお腹のナスビの謎が解けたら教えてくれることに

『地球の歩き方 札幌・小樽 札幌10区・北広島・登別・余市・ニセコ・積丹』 Gakken

「道外から友達が来て小樽を案内することになったのですが、全然小樽のことを知らなかったので手に取りました。みなさんのおすすめはありますか?」

粋な喫茶店の醤油クリームぜんざいとか、推しのあんかけ焼きそばとか、古い銀行の金庫から美術館まで、みなさん引き出し多め!

石井好子・文 水森亜土・絵 『料理の絵本 完全版』 文春文庫

「料理は好きだけど、作らなきゃいけないとか時間が迫ってるときはちょっと苦手。そんな時を楽しくしてくれそうな期待をもって。中も絵がたくさんで、あんまりかっちりしたレシピでもなくて楽しんで作れそう」

シモーヌ・ストルゾフ 大熊希美・訳 『静かな働き方 「ほどよい」仕事でじぶん時間を取り戻す』 日本経済新聞出版社

「なんとなく事務職をしている。すごく好きとか向いてるとかそうゆうのでもなくて。でも何がしたいのかとか、変わりたいのかと言われると、なんとも。仕事ばかりにはなりたくなくて、でも仕事もしていたい。そんな自分に何かヒントをくれそう」

リズ・マーヴィン・文 アニー・デービッドソン・絵 『木に学ぶ60の知恵 まっすぐだけが生き方じゃない』 文響社

「つい先日、サボれなさすぎる!と指摘されて、なんとなく目に留まったタイトル。開くととても可愛い木の絵とそれぞれの花言葉ならぬ木言葉が並んでて、なんか今必要なことが書いてありそう」

石井蓮華/国崎和也/武田砂鉄/頭木弘樹/安達茉莉子/僕のマリ/pha/古賀及子/金原瑞人/乗代雄介/全卓樹/宮崎智之/服部文祥/荒川洋治 『10代からの文章レッスン』 河出書房新社

「日記は書いたりはできるけど、他者に伝わるようにと思った途端、言葉が詰まることが多くて。相手に伝わる文章にするってすごく大変な気がして。みんならどうやってる書いてるの?に普段読んだことある作家さんたちがどう答えているのかを知りたくて」

宇多川元一 『他者と働く「わかりあえなさ」から始める組織論』 News Picks Publishing

「最近職場で上司が複数退職して、ヒアリングで不満をたくさん聞いたり、1on1を毎月5人やらなきゃいけなくなったり。他者と働くことについて何かヒントがあるかなと思ったけど、ハウツー本ではありません!ですって」

ビヴェ・トイヴォネン 『アートで楽しむサウナぎつねのフィンランド巡り』 アルソス

「絵が可愛くて、見てるだけで癒されそう。周りでサウナが流行ってる。でも自分は暑いのが苦手で、5分しか入れないんだけど…」

東畑開人 『聞く技術聞いてもらう記述』 筑摩書房

「職場でも若い人の話を聞かなきゃいけない場面が多いけど、つい色々言いたくなったりして、抑えなきゃと思うことが何度もある。ちゃんと聞けるようになりたいなと思って。前から気になっていたタイトルの本」

柴崎竜人 『三軒茶屋星座館 1 冬のオリオン』 講談社文庫

「ねこママさん(貸し本棚オーナー)のイベントで今日の読書会を知ることができたからその棚から一冊!ちょうど昨日、星の写真の展示に行ってきて、星が気になってたから手に取った小説。どうも四季の四部作のはじまりの一冊みたい」

編集後記

どう聞き、どう書くのか。
本の作者たちがどのように世界をインプットし、言葉としてアウトプットしているのか。
本の内容だけではなく、彼らの思考そのものに興味を抱き、憧れる。

本を手に取るとき、意外とこの憧れも動機として自分の中にあることを再認識。

そしてこの読書会が「友人を案内する小樽のおすすめスポット」を気兼ねなく聞けるような穏やかな空気が流れている場と認識してもらえていることも再認識。

本を選び取ることを通して自らの憧れに気づき、場の安全性を認識する。

ちなみに私の小樽のおすすめスポットはベタですがおたる水族館です!

文:ふーちゃん

概要

2024年10月現在

札幌:SeesawBooks
    北海道札幌市北18条西4丁目1-17
東京:ノンアルコールスタンド0号室×kuromojibooks
    東京都町田市山崎町2200-3-17-104(山崎団地名店街の中)
その他:本のある心地の良い場所
開催頻度:札幌、東京ともに月1回ペースで開催

開催後ふーちゃんの運営するPodcast『ブリコラジオ』で振り返り
各種お知らせ:https://www.instagram.com/amedemo.haretemo

ふーちゃん:雨女。自称人見知り。何かを思いつき、ワクワクを原動力に走り出すのは得意だが持続力がない

さーやん:晴れ女。鬼のコミュ力で誰にでも話しかける。サポート力・共感力が強く、持続力がハンパない

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