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音楽好き夫婦による2部制結婚式をすべて語る

この記事は親族食事会→親族&友人で挙式→友人パーティの順の2部制で、2人のやりたいことを詰め込みまくった式の記録です。備忘録的感想と、これから挙式披露宴をお考えの方におすすめしたいことを混ぜながら書いていきます。


第1部:親族食事会


大きな余興や演出は入れず、しっかりと食事と会話、写真撮影の時間を取れるよう歓談時間をメインにしました。

時間:日曜12:45〜
会場規模:MAX40人程度
参加人数:14人
高砂:無し。流しテーブルにみんなで座る形式
装花:テーブル中心に長辺水平ライン上で配置、霞草、スプレーバラ、ユーカリなど。ゴールドグラスの背が低い蝋燭で装飾
目的:親族にこれまでの成長を思い出してもらいながら、ひとりひとりに感謝を伝える場を持つこと。結婚式に行った!といういわゆるザ結婚式要素を取り入れて、見ておきたいであろう写真を撮ってもらうこと。そして、両親もゲストとして楽しんでもらうこと。

プログラム
1.新郎新婦挨拶、新郎父からの乾杯
2.新郎新婦からの親族紹介
3.みたらし団子ドリップ(ケーキカットの亜種)
4.ラストバイト(母から新郎新婦)、サンクスバイト(新郎新婦から父)
5.両親記念品贈呈
6.新郎、新婦父からの謝辞

残りの時間は自由に食べて飲んで、席をかわるがわる写真を撮りまくった。
しばらく会えていなかった叔母たちは相変わらずパワフルであれこれと新郎を質問攻めにし、祖父母や両親は相手方の親族と話し込む姿も見られ、私の弟はずっと泣いていた。

目指していた「堅苦しくない、無駄な泣かせ感動要素もない、ただただ楽しい披露宴」ができたのではないかと思う。
好評だったのは、どうしても2人が進めるのが難しい場所(主にドリップ演出中の合図、退場のコール)以外は、全て2人で司会進行したこと。一般的には親族紹介は本来挙式前に親族のみで行い、おそらく両家父が紹介すると聞くけれど、今回はそれも食事会の中に取り込み、私たちがそれぞれどんな形でお世話になった人なのか1人ずつ紹介していった。親族の人柄やお互いとの関係性、それを通した新郎新婦それぞれのキャラクターを両家に紹介する意味で、とてもわかりやすくかつ和やかに進める良いポイントになった気がする。

親族婚なら流しテーブル一択ですね
装花はシンプルに

BGMは両親の好きなアーティスト、自分たちが子供の頃によく家で聞いた曲を中心にセレクト。入場曲はSnowManのブラザービートで楽しく元気に入場、大変好評でした。


挙式

ここで友人も合流。両家人数の兼ね合いで、あいにく親族食事会には参加してもらえなかった従姉妹たちも駆けつけてくれて40人弱の参加をもらえた。

プログラム
1.新郎入場
2.ジャケット、ブートニアセレモニー
3.新婦、新婦両親入場
4.ベールダウン、バージンロード
5.リングベアリング、指輪の交換
6.誓いの言葉

会場や司会者の意向というか、こだわりの部分として、人前式の意味や2人の家族への思い、なぜ結婚式をするのかという想いの部分をかなり大事にしてもらった。そのため、それぞれの進行のたびに司婚者から感動的にストーリーを語ってもらえ、この日唯一の泣かせてしまうポイントになっていたように思います。

リングベアラーは私の弟に頼み、入場セレモニー含めて両家家族総出での演出にさせてもらいました。本来はキッズゲストのほっこりポイントだと思うのですが、茶髪にスーツの23歳が泣き腫らした目でニコニコ運んでくるといのは、それはそれで和んだのでは?と姉ながら思っています。
最後はどうしても欲しかった全員の集合写真を撮影。ここが親族友人揃う唯一の場なので、タイトスケジュールの中やや無理を言って組み込んでもらいました。

ここで親族へ引き出物をわたしながらお見送り。食事会でひたすら話をしたおかげで、特に話し込むことなくさらりと帰路についてもらえてホッとした。

そこからバタバタと次の宴会場控え室へ。すでに疲労が出てきはじめていたものの(当然ながら本来はここで開放なので…)しかし気持ちはハイになって来ており、まだあるのか〜!とか言いながらもテンション高めに突入。


第2部:友人披露宴

時間:日曜15:45〜
会場:MAX70人程度
参加人数:19人
高砂:なし 会場中央にハイチェア(ほぼ座ることがなかった)
装花:1部のテーブル装花を各卓の中心に再配置。天井は新郎新婦席から各卓頭上へ伸びるグリーンとフラッグ型オーナメント、丸電飾でフェス風に。当日朝膨らませて、適当に飾ってくださいとお願いした風船たちは良い感じに新郎新婦脇に設置されてフェス感が増していました。さすが……
目的:ゲストと一緒に楽しみ作る双方向の披露宴。2人らしいねと笑ってもらうこと。

こちらは制作物が多いのでその記録から。
2部ゲストは全て公式LINEから情報発信し、ご祝儀も従来通りの持ち込みと事前にオンラインで受け渡しの希望制にしました。19人中14人が事前振込、5人が当日となったので良い塩梅だったように思う。当日の人はお見送りの時に新郎新婦と直接お車代と受け渡し。


物販風ウェルカムスペース

2人の好きなライブ会場に見立てて、ウェルカムスペースは物販スペース風にアレンジ。オリジナルの架空グッズをすべて作り、A4印刷して100均の段ボールシートに貼って立てた。それぞれの推しアーティストのタオルやラババンなどの私物グッズ類で装飾してもらったので、それらしく賑やかに!


また、エスコートカードはリストバンド型、席札はゲストパス風のもので発注。席札の名前と日付を手書きし、裏には1人ずつメッセージを書き込んだ。一言二言のつもりが、書いてると想いが溢れすぎてしまい普通に手紙書けばいい分量になった。
利用したのはファルべ。ありがたかった!

https://www.farbeco.jp/blog/archives/originalcasebook/originalcasebook-58854


座席表は大きいライブ会場やフェスでよく見かけるブロック図を見本に作成した。卓の名前は各地の音楽フェスのステージ名から名前を借りて、卓上ミニのぼりを設置してお知らせ。

卓上はこんな感じ
花の右奥の裏返ってるのがミニのぼり



ウェルカムボードはお馴染みタワーレコードポスター風に作成して1日通して使用。最後には新郎新婦、2部ゲスト全員からサインを入れて完成させました。これが本当に家宝。めちゃくちゃおすすめ。

当然こだわりまくった会場BGMについては披露宴後セットリストを公開。各テーブルラウンド中はそのテーブルにいるゲストが好きなアーティストから、2人が気に入った曲を選ばせてもらった。好きな曲がかかった瞬間、イントロドンしてくれるゲストの笑顔が嬉しい。

みんなにサインをもらったウェルカムボードの下に貼る形で披露宴後に掲示
ライブ後っぽく写真撮って欲しかった

たった4卓なので、乾杯後前半は各卓6〜7分くらい滞在してみんなと喋って2ショット写真撮って、という理想的な進め方ができました。
お色直しはオリジナルTシャツを着るだけ。が、実はめちゃくちゃ焦った。というのも中座中に、会の最後に発表する写真選手権の受賞者をピックアップして司会者さんに伝えるためのカードを記入する予定だったのだが、思いの外写真選定に時間がかかった。みんなの写真が良すぎる…ありがたいことです。

開演前と中座中は事前収録したラジオを放送していて、2人がいない間も楽しんでもらえるようにゲストとのエピソードを語ったり、リクエスト曲を流したりしていました。本当にやりたいこと全部やってる。

中座後はわりとフリーの時間が多くて、写真撮るor和菓子ビュッフェorポスターサインで自由に歩き回ってもらうことができました。これが実現できたのも、キャプテンをはじめスタッフさん達のタイムマネジメントの賜物。臨機応変に盛り上げてくれた司会者の方にも本当に感謝しかありません。


感想続きになってしまったので話を戻しますが、1番おすすめしたいのはゲストが集まる場所に自前の定点カメラを置くこと。
私たちはフリータイム中のポスターサインするテーブルにInsta360を設置しました。みんなが楽しそうに相談してサインを書いてくれたり、私達に向かってコメントを残してくれたりする姿はここでしか撮れない。。もちろんムービー撮影はお願いしたけど、この時間はあちこちでいろんなイベントをしていたのでおそらくカメラも足りないと思い導入したけど本当に正解だった!今でも見返して嬉しくなります。


入退場時に新郎が持ち歩けたのも◎


最後のエンディングムービーは、各ゲストの最初に出会った頃の写真と直近の写真にメッセージをつけて作成しました。CAST新郎新婦で始まり、全ゲスト、そして打ち合わせがあった各担当(装花、衣装、ヘアメイク、音響、ムービー、司会あたり)、そして最後にプランナーのお名前を流すエンドロール、これをどうしてもやりたかったので大満足の出来です。
曲終了と同時にバズーカで金テープ発射まで無事完遂、文字通り全てやり切った会が結びました。

ゲスト同士も卓を超えて、新郎新婦とも気兼ねなく話せた(はず)会にできて心から満足。
解散後にゲストからいただいた連絡の中、圧倒的に「とにかく楽しかった」「のこちゃんの友達はみんないい子だった」の声が多かったのは純粋に嬉しい限りです。



おわりに(感想独り言ターンなので飛ばしてOK)


結婚式が無事に結んだ。迷いなく最高の1日だった。ゲストが撮ってくれた写真を見返すだけで、当日の温度感まで鮮明に思い出せ、やってよかったと何度だって思える。

前の記事でも述べたように、私は自分の結婚式には否定的な方だった。
みんなそれぞれ仕事に家庭に遊びに忙しく、遠方の友人も多い中、私のためだけにわざわざ着飾って来いと言うのがあまりにも烏滸がましい気がしていた。
やってみてわかった。私のためだけに、私が来てほしいと思った人が来てくれる、この幸せをきちんと形として執り行うことが、この人たちをこれからもずっと大事にしようという決意を固め、私からゲストへの未来の約束になるのだと。私が「申し訳ない」という皮を被って抱えていたのは、こちらから誘って断られたら、実は嫌がられていたらどうしようというただの自己保身だったと自覚した。「私はあなたを大切な存在だと思っている」という相手への明確な意思表示と、来てくれたことに対する心からの感謝を伝えることが、今回の最大の目的であったのだと終わってから気付いた1日だった。


関わってくださった全ての方へ感謝をこめて。

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