「感情的な上司」はポジティブ?
感情的な上司は部下の生産性や心理的安全性に良い影響を与えるか否か・・・。気になるところではありますが、残念ながら今回はそう言った内容ではありません。
感情分析の誤謬
私たちAME&Company株式会社は特にAIを用いた自然言語処理を得意としています。その中の1つにテキストが肯定的なことを言っているか、否定的なことを言っているか判断する「感情分析」という機能があります。
私たちのサービスの中でも課題を探す=ネガティブを探すという点で大変活躍してくれる機能です。
非常に賢く精度高く感情分析してくれるこの機能ですが、最近あるワードがポジティブに判断されやすいことに気づきました。それが、「感情的な上司」です。
「感情的な上司」はポジティブ?
日本語に慣れ親しんだ私から見れば、(圧倒的偏見ですが)感情的な上司とは、その時の気分で意見を変え、怒り、トラブルに狼狽し、声がやたら大きく、飲み会が好きなそんなイメージが浮かびます。飲み会を除いてあんまり理想的な上司像ではありませんね。
ちなみに辞書を引いてみると、感情的は「気持の変化を、すぐ言動に表わしがちな様子」とのことです。
おそらくこのミスマッチの原因は感情的=emotionalというAIの理解によるものだと仮説しています。日本語の文脈で出る感情的はネガティブな激情をはらんで理解されますが、確かにemotionalであれば「エモい」という言葉で評される通り感動的である、心を揺さぶるというポジティブな側面が感じられます。
ご安心ください
さて、日本語って難しいですねーと言うのは簡単ですが、皆様の中には「そんな精度であなた達のAIは大丈夫?」と思われた方もいるでしょう。
ご安心ください!私たちがAIを用いて分析をする際は、1つの単語ではなく、一定量の文章を対象にします。そのため、文脈全体においてポジティブ、ネガティブの判断ができ、精度高く感情評価することが可能になっています!
言葉のむずかしさを実感したらまた共有させていただきます。
(編集:鈴木)
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