全部手放したらそれが一番自分に合っていた話
社会人2年目ぐらいまでの私は色々着飾るのが好きだった。服もメイクも仕事も勉強も何もかも。頑張りすぎというのは大袈裟かもしれないけどいい意味でも悪い意味でも「しないよりはした方がいい」と思っていた。
特に何というきっかけがあったわけではないけど、ここ一年ぐらい前からやめたことが色々ある。
一つ目、縮毛矯正をかけること
中高の時、髪はまっすぐであればあるほどいいと思っていた。少しでも癖が出ているのがすごく嫌だった。なんとか毎朝時間のない中準備して、髪をまっすぐにするのに一生懸命だった。大学、社会人になってからも梅雨の時期は自然と縮毛矯正掛けないとなーという気持ちでなんとなくかけていた。
縮毛矯正をやめたことで、自分本来の髪の毛になった。癖はもちろんあるし、どちらかというとまとまりのある髪ではないけれど、心なしか言うこと聞かないこの髪が好きなった。前髪もぴったりしていないけど、それでいいむしろこっちの方がいいと思えてきている。自分の髪質をしっかり理解して、髪質を活かしたヘアスタイルだとかヘアセットをする方がなんだか最近はしっくりきている。
二つ目は、カラーコンタクト
カラーコンタクト。通称カラコンは自分にとってなくてはならないものだった。メイクしなくてもいいからせめてカラコンだけはしておきたいというレベル。スッピンを見られる感覚というか自分が自分でなくなるような。毎日つけておくことで自分に自信を持たせてくれていた心の安定剤のような役割だった気がする。
現在は普通の透明レンズのコンタクトに変えた。目の為と、お金のために。透明レンズのコンタクトに変えた最初の頃はもちろん違和感だらけ。でも、なんか気を張っていないナチュラルさというか、人間的な自分が顔を覗かせたような不思議な感覚があった。カラコンをしていないことで隠し事が一つ減ったみたいな気持ちになった。
三つ目は、アイプチ
私は元来奥二重で、二重の目にすごくすごく憧れていた。結果、アイプチという秘密兵器で二重にするのは私のメイクの中でマストになった。
アイプチをやめるきっかけは、少し前に私の好きな一重のモデルさんがアイプチとか使わず大きく目を見せるよう頑張っているというのを知ってから。なるほど、その方が飾ってなくて自然で良いなと思った。それからメイクの研究をするうちに自分自身の目が前よりも好きになった。俯いた時にしか見えないアイシャドウの色味が自分らしさを強調してくれている気がして。
欲張らず、ナチュラルでシンプルで、色々手放した今の方が気楽で楽しいと思えている。手放すことで得られることも多いんだな、と。