輝いて消えていった君
のんこです。
一世を風靡した
あの曲を久しぶりに聴いた。
聴くたびに
むせび泣いてしまいそうになる哀しみが
どこからともなく
こみ上げてくる。
聴きながら
先日白馬の山々を見た時、一緒に春スキーを楽しんだ頃の記憶が、ドバーッと蘇ってきたことを思い出した。
ふもとは燦々と降り注ぐ
あたたかな太陽の光を浴びて
春めいている。
道の脇を流れる小川は
雪解けの水で水量が増し
勇ましく流れている。
厚手のコートから
解放された人たちは
身も心も軽そうに見える。
なのに、私はこのまぶしい景色を前に、今よりも過去を想っている。
「なつかしい想いに囚われたり
残酷な世界に泣き叫んで」
ぬくもりと痛みに
間に合わなかった…
再会した時には
冷たくなっていた…
さよならも
ありがとうも
言えなかった…
すごく悔しかった。
筆舌に尽くしがたい悔しさと哀しみ。
その悔しさは
今も私の中にある。
あの景色の中で、君はいつも意気揚々としていた。
輝いて生きた時間がある。
君はいつも笑っていた。
遺影の中の君は今も笑っている。
むこうでも意気揚々とやっているといいな。