加害恐怖
何をしても自分が悪い気がするんです。
そういう日が時が突然やってくるのです。
たぶん一種の「加害恐怖」なんだと思います。
例えば、
本の中に人物や動物名が書かれていて、
それを心で読むだけで
それらを私が
殺してしまったような気持ちになるんです。
もちろんそんなの嫌で、嫌で。ありえない。
だから、読み返したり私なりの強迫行為で
それらの生を確実なものとする。
もう「読書」どころではない、と
本を閉じたのがついさっきのこと。
もう寝た方が良い。
自分が憎くて仕方がない。
だけど私は、悲しくて仕方がない。
私は「0か100」で考えがち。
その癖なのか
心の振り子も「善と悪」に振れる。
その真ん中の「普通」に居たいけれど、
「善」を目指す私は
つい、振り子をそちらに振ってしまう。
そうすると当然、「悪」に振れる時が来る。
ああ、そういう風に
できているのか。
では、真ん中の「普通」は
なんなのだろう。
性善説と性悪説。どちらなんだろう。
私は真ん中にいることが怖い。
まだ「ありのままの自分」を
受けとめきれていないから。
自分を信じていないから。
叶うなら、誰をも愛する人でありたい。
この、ペテン師め。
ああ、振り子が振れる。
もう寝た方が良い。