公演 舞踏
昨日、「舞踏」の公演を観てきました。
奈良市の本屋さん「ほんの入り口」で知り合った
多く言葉は交わしていなくとも、
その方の中にある世界を知りたくなるような魅力のある方。
その方が「舞踏」に出会い、
「踊り始めると、どうして今まで踊らずに生きていけたのか不思議になる」と仰ったと聞いて
体から心から生命から生まれる表現を目から体感したくなって
公演にお邪魔させていただきました。
舞踏という身体表現があることを知ったのも
実際に観るのも初めてでした。
光を遮断された部屋で
僅かな照明の中
白く塗られた肌が人間のぬるい温度を削いで
感情をより浮き立たせ躍動する。
流れる音や音楽と表情、息、そして身体表現
それらが言葉や説明の無い中で心に直接ストーリーをおこす。
私の中では、舞踏は演劇のようだと思いながら観ていました。
でもたぶん、舞踏は演劇よりも生々しい感情が表れる、「演じている」ではない生々しい感情が。
そのためか、踊りが終わったあと
踊られたお二人の柔らかでにこやかな表情を見たら
思いがけず涙が込み上げてきました。
本当に不思議だったけど、
今回はお二人の処女公演であり、
舞踏によって
お二人のこれまでのどうしようもない情念を
表出した喜びのようなものを感じたと同時に、
自分自身の心の奥底の滞留している暗い部分までも
緩めて動かされたからかもしれません。
家に帰ってから少し
「舞踏」と検索してみて、
他の方の動画をちらっと見てみたのですが、
より「舞踏」に興味を持った一方で
今回はお二人の表現だったからこそ
心動かされたのかもしれないと思いました。
身体表現ができることに前から憧れがありましたが
より一層その素晴らしさを体感しました。