雨宮そら

日常のなかで気づいたことや感じたことを つらつらと書いております📝

雨宮そら

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マガジン

  • エッセイ集

    エッセイをまとめてあります📝

  • 連載小説『ぬくもりの朝、やさしい夜』

    ずっと温めつづけている物語です。しばし扉を閉めておりました。でもまた動き出しそうなので書いてみます。どこに辿り着くのか見守ってくださると嬉しいです。

  • 創作「Letter」

    創作と日常の間らへん

  • 小説『青の音』

    「あの世の空はこの世の空よりも美しいと思いますか?」 とある少女、百音に投げかけられたその一言が主人公、律の心を大きく揺さぶる。 ふたりが抱えていたのは氷となった辛い「生死の記憶」だった。 氷が溶け出したとき、彼らの目に映ったのは…。 高校生のふたりが彼らなりの「自分の生きる意味」を見つける物語。

最近の記事

  • 固定された記事

noteを読んでくださった方へ〜自己紹介〜

はじめまして! 「雨宮そら」と申します😊 プロフィールにも書いてある通り、 今まで主にインスタとアメーバブログの方でブログの執筆をしていました。 そしてこの度、noteでもブログを投稿することになりました! 過去の80投稿を一気に投稿しましたので わたしのnoteをご覧になってくださった方に 困惑させてしまっては申し訳がない…と思い、 今回はnoteで雨宮を知ってくださったみなさまに 簡単に自己紹介をさせていただければと思います! 名前は「雨宮そら」という名前で活動して

    • いま、すごくすごく

      いま、すごくすごく お腹が空いている でも今は病院の待ち時間で 買いに行くこともできないし 手元に食料は何もない。 朝食べた食パン一枚のエネルギーが 15時を回ったいま もう完全に尽きた気がする。 だから本当にお腹が空いていて もう本当に今すぐお腹を満たしたい。 あと40分待てば父が迎えにきて 車に乗り込んだらすぐに コンビニに入ってもらい何かを買おうと思う。 何か...そう何かを。 こういう、とてつもなくお腹が空いたときほど 食べたいものが全くわからなくなってしまう。 「

      • お芝居はおしまい!

        流石にそろそろあまり言われなくなったが 幼い頃から母くらいの世代の女性に 「娘だったらよかったのに」 「こんな娘がほしかった〜」と言われることが なぜだか多いのがわたしという人間で その度に「そんなそんな〜(にこにこ)」 という感じでやり過ごしていた 大人になってふとしたことから そんな話を初めて人に話したとき 「みんなそらのお母さんに なりたくなっちゃうんだね〜」と言われて ああそっかそういうことか、と思った 今思えばわたしは どっしり大人ぶってる子どもだった。 幼稚園

        • 生物『人々』(ヒトビト)

          わたしは人混みを歩くとき ほとんど人を見ていないことに 最近ふと気がついた ずっと下を向いているわけでもなく ちゃんと前を向いて歩いている でも誰のことも見ていない 誰にも焦点が合わないのだと思う。 忙しなく行き交う人々は 「人々」という生き物のようで それでもってひとくくりにされている。 だからきっとその中に知り合いがいたとしても ちょっとした有名人がいたとしても わたしは胸を張って言える。 全く気がつくことはないだろう きっとわたしは怖いのだと思う。 その「人々」と

        • 固定された記事

        noteを読んでくださった方へ〜自己紹介〜

        マガジン

        • エッセイ集
          12本
        • 連載小説『ぬくもりの朝、やさしい夜』
          10本
        • 創作「Letter」
          8本
        • 小説『青の音』
          19本

        記事

          しおりのひとこと

          「清々しい朝を迎えられますように」 そう手書きで書かれた 優しいラベンダー色のしおり 裏面には四葉のクローバーの押し花 とある方が作ってくれた 本の世界に入るとき 本の世界から出るとき そのひとことが必ず目に止まる こころの中でふんわり浮かぶその一言は 異なる世界を行き来するための切符みたい この手作りのしおりに込められた 誠実で素直な優しさに毎度ときめいてしまう わたしは清々しい朝が大好きだ でもわたしの身体は朝が得意ではない 立ちくらみなんて日常茶飯事の 低血圧人

          しおりのひとこと

          いつしかの手紙

          久しぶりにとあるノートを開けてみたら さっと落ちてきた3枚の便箋 そのままにしておくのも捨てるのも なんかなあという気分 ここに記録して、そっと捨てよう 7月4日20時半 名前 自分が欲しい言葉は 待っていても来ないと思うんです。 だから相手に期待してはいけないと思っています。 「答え」もそうだと思います。 誰かに求めてはいけない。 自分で考えて導き出すものだから。 私が話していることは相手を困らせてしまいます。 それはみんなきっと 「ひとこと」が私に与える影響を 恐れ

          いつしかの手紙

          ごまかし着地

          「あれ?あんたそれでよかったっけ?」 たまにこころの奥の方から ほんの少し扉を開けて ふぅ〜と声を出してくるヤツ やたらとヤツの声はこころの中で響くし 何よりわたしは目くらましを喰らう 「あれ?わたしこれでいいんだっけ?」 いや違う!何かが違う! これじゃない別の何か道があるはずだ 探せ!探せ!探せ! いいから迷わず飛び乗れ!まだ間に合う! いける、多分大丈夫! バタバタと駆け回る思考 全力疾走モード これわたしにはちょっと危ない 全力疾走がわたしに向いてないのは

          ごまかし着地

          指先までわたし

          今私の左の人差し指には ガラスの指輪がある 全てガラスでできていて 私からみて正面に一粒の大きなガラス玉がついている そのガラス玉は風船のようになっていて中は空洞だ 実際にこの指輪には「バブル」という名前がついている そのため強い衝撃が当たると簡単に割れてしまう この「バブル」は私の相棒だ 出かけるときには必ず左の人差し指につける 疲れたとき、少し元気がないとき そのバブルのガラス越しに空を見てみる 透明の小さなガラスの風船から見える空は 私だけが見られる小さな世界だ なん

          指先までわたし

          こんばんは。雨宮そらです。 連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」を投稿中です。創作大賞締め切りまでに多分書ききれないとは思いますが、一応参加だけしてみました!💦 その他参加作品として小説『青の音』とエッセイ『Letter』を投稿しております。 ぜひごゆるりといらしてくださいませ🌻

          こんばんは。雨宮そらです。 連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」を投稿中です。創作大賞締め切りまでに多分書ききれないとは思いますが、一応参加だけしてみました!💦 その他参加作品として小説『青の音』とエッセイ『Letter』を投稿しております。 ぜひごゆるりといらしてくださいませ🌻

          連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」10

          投稿10 さくらーきたない お屋敷に着いたらまず手を洗う。 洗面所がいつも綺麗ですごいなと思う。 うちの家はいつだってなんか汚い。 お屋敷のハンドソープの匂いが大好き。 おひさまの下にひかれたお布団の匂いがする。 手を洗ったらお教室の子と そうじゃない子に別れる。 今お教室に行っている子たちはみんなピアノ教室だけ。他のお教室はお裁縫とか手芸とかだから子どもは基本ピアノだけ。ピアノは凛さんに教えてもらってる。お教室には通っていない子もいる。 わたしは通っていない子の1人。

          連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」10

          連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」9

          投稿9 卓也 朝5時、床に身体が落ちた。 その衝撃で思わず「うわ!」と声が出て その声で起きた。 ここは研究室。 更衣室のベンチで寝ていた。 珍しいことではない。 昨日も深夜遅くまで 1人で顕微鏡にひっついてた。 「そろそろ帰るか」と思い白衣を脱いだ途端、 一気に眠気に襲われて そのままベンチで寝てしまう。 眠りに入る数秒前に「今日は家に帰ろよ…」と 自分に言ってみるけど 「まあいいか」と思って結局寝る。 この「まあいいか」が 僕の人生の全てを言い表している。 そんな

          連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」9

          連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」8

          投稿8 ーさくちゃんあすちゃんペアー 「さくらちゃんこんにちは〜」 「あすみちゃんこんにちは〜」 お屋敷にやって来る子どもたちには そうやって名前を呼んであげるように 凛さんから言われている。 幸い子どもたちが少ないから 覚えるのにはそんなに時間がかからなかったし 何年もいる子がほとんどだから 名前どころか性格までも なんとなくだが把握できている。 今日1番に来たのは 「さくちゃんあすちゃんペア」 ちなみにこの呼び方は私が勝手に決めている。 2人は必ず一緒に来るし、お

          連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」8

          連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」7

          投稿7 さくらーあすみ 重い。ランドセルが、重い。 宿題ってなんでやらなきゃいけないんだろう。 でもやらないと怒られる。 怒られたくないからやる。 勉強ってそんな感じなのかなって思うけど、 多分そうじゃない人もいると思う。 あすみ、とか。 あすみって何でもできるよなあ。 あすみってなんで何でもできるんだろう。 なんで授業のときたくさん発表するんだろう。 なんでテストで絶対100点取るんだろう。 なんで先生に質問行くんだろう。 なんでクラスみんなに優しいんだろう。 なん

          連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」7

          連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」6

          投稿6 私には「朝仕事」というものがある。 しかしこれは誰かに任されているわけでも、 指示されたわけでもない。 私がここに来てから自分で決めたことだ。 まず支度を済ませる。顔を洗い、歯を磨き、長くて膨大な髪の毛を一括りに縛る。化粧は基本しない。適当な動きやすい服に着替えれば、やっと身体ごと起きた感じがする。 そしたら次は全ての部屋の窓を開けて空気を入れ替える。生温かさの中に冬の寒さが名残惜しく残っているような風が部屋に流れ込む。空気の入れ替えの間に机の上の本やプリントな

          連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」6

          ただ進むこと

          数日前、レポートを書き上げた。 すぐに入院してしまったから ほんの数回しか出たことがない授業 その学期末レポートが 私の大学時代最後のレポートになった ようやく、卒業できるみたい そのレポートのテーマは 「今後の人生プラン」だった 最後にふさわしいテーマだと思った でも今の自分にはとても難しかった 「今後の人生」 それはなんだか別の世界で 繰り広げられているようで 別の人の人生でも 描いてしまおうかとすら思った わたしは大学4年間で どのくらいレポートを書いたのだろ

          ただ進むこと

          連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」5

          投稿5 佳奈ー朝 朝5時、アラームが鳴る数秒前に起きられた。 4月に入ってから急に暖かくなったように思う。 小花柄の羽毛布団がベッドから落ちていた。 立ち上がり、布団を元に戻してついでに少し整える。 カーテンを開ける。2階のこの部屋から見える景色は小さな庭園だ。 凛さんはこのお屋敷をいつも美しく保っている。 でも大きなお屋敷は凛さんだけでは手に負えないため、 庭師さんやお手伝いさんの力も借りている。 昨日は庭師さんが来ていた。 今朝、窓から見える庭園はすっきりと整えられ

          連載小説「ぬくもりの朝、やさしい夜」5